2018年第2四半期決算の振り返り 2018/11/13



 2018年7-9月期を終えて間もなく45日が経とうとしています。14日発表のメガバンクや19日に発表を控える損保などを残し、主要企業の決算が概ね出揃いました。本コラムでも度々触れているように、決算発表や経営に大きな影響を与える情報が公表されると、株価は大きく変動する傾向があります。過去の傾向を知ることは今後の投資活動を考える上で非常に重要です。今回はeワラントのランキングを通じて、今後の投資活動に活用できるかもしれない材料を検討してみましょう。下記の表は決算発表のピークを含む2018年10月15日から11月12日までのeワラントの上昇率ランキング(TOP 10)です。

順位 銘柄 上昇率 期間中最安値
(販売価格、日付)
期間中最高値
(買取価格、日付)
カテゴリ
1 楽天 コール第222回 82.67倍 0.03円 11/1 2.48円 11/12 国内株式
2 インターネットイニシアティブ コール第7回 64.50倍 0.06円 11/6 3.87円 11/9 国内株式
3 TDK コール第135回 62.50倍 0.04円 10/30 2.50円 11/1 国内株式
4 NTTドコモ プット第159回 39.90倍 0.10円 10/25 3.99円 11/1 国内株式
5 楽天 コール第221回 39.11倍 0.19円 11/1 7.43円 11/12 国内株式
6 ペプチドリーム コール第30回 31.00倍 0.03円 10/30 0.93円 11/9 国内株式
7 KDDI プット第147回 30.22倍 0.09円 10/22 2.72円 11/1 国内株式
8 サイバーエージェント コール第83回 5.80倍 0.05円 10/30 1.29円 11/2 国内株式
9 村田製作所 コール第130回 23.43倍 0.07円 10/29 1.64円 11/1 国内株式
10 LIFULL コール第14回 23.22倍 0.09円 10/15 2.09円 11/8 国内株式

 1位にランクインしたのは楽天(4755)を対象としたコール型eワラント(満期日:11月14日、権利行使価格:900円)です。楽天は11月1日にKDDI(9433)との通信・物流分野での提携を発表しました。これにより来年10月に予定している携帯電話事業への参入に関して、開始当初から全国でのサービス展開が可能となったとの観測が高まり、大きく株価が上昇しました。加えて、11月9日に発表した1-9月期決算において、税引前利益が前年同期比16.7%増となるなど好調な業績が好感され、翌営業日の12日には一時約7ヶ月ぶりとなる高値をつけました。来年のサービス開始まで、同社からは様々な材料が噴出することが予想されますので、eワラントを使って少額から同社株に代替的に投資をしてみるのも良いかもしれません。ちなみに4位にNTTドコモ(9437)、7位にKDDIのプットがランクインしている点も気になるところです。

 11月6日の前引け後にインターネットイニシアティブ(3774)は、4-9月期の税引き前利益が前年同期比34.4%増となる決算を発表しました。これを受けて、後場から大きく買いが先行し、9日には約9ヵ月半ぶりとなる高値をつけました。これを受けて同社を対象とするコール型eワラント(満期日:11月14日、権利行使価格:2,400円)は最大64.5倍の上昇率を記録し、2位にランクインしました。同社も手掛けるクラウドサービスは、市場が注目するIoTや自動運転の基盤ともなる技術であり、今後も成長が期待されます。クラウドサービスではアマゾンが先行していますが、マイクロソフトやアリババなど他の事業者の動向にも注目しておきたいところです。

 前述の通り、決算期は株価が大きく変動する可能性がある時期です。株価が大きく変動するときは損失が限定されていて、レバレッジ効果のあるeワラントで大きな収益を狙える時期でもあります。今回の決算は既に概ね発表されましたが、次回以降の決算期にはeワラントを使って損失限定のレバレッジ投資をご検討ください。

(eワラント証券 投資情報室次長 多田 幸大)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。