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株価上昇はいつまで?米国失業率でピークを探る 2014/06/16
米国株が堅調だ。代表的な株価指数のダウ平均は史上最高値を更新し続けている。さすがに毎日にように史上最高値更新のニュースばかり流れているので、そろそろ崩れてもおかしくないと警戒する声も出てきているようだ。株式相場は上昇と下落を繰り返すものなので、いつかは大きな調整が来ることは分かっているものの、それが具体的にいつ来るかは誰にも分からない。一方で株式投資でリターンを得るには、下落するリスクは覚悟しなければならない。虎穴にいらずんば虎子を得ずだ。
そこで、高値警戒感のあるなかで上昇を続ける株式市場に乗り、相場が崩れる前に避難できる方法はないかといろいろなデータを見ると、米国の失業率のチャートがそのヒントになるかもしれない。
この図は米国の失業率とその移動平均値、およびダウ平均の月次データをチャートにしたものだ。緑色の線が失業率だが、青色の移動平均線に注目してもらいたい。青色の線が下落後横ばいになるとその後ほどなくして株価が下落しているのだ。失業率の低下は米国景気が良くなっていることの表れだが、失業率の低下トレンドが止まる、つまり青色の線が横ばいになると景気回復が止まり米国株の下落につながることがいえるかもしれない。
今後はどうかというと、直近の青色の線は低下傾向にあり、好景気の最中といえるだろう。高値警戒感をよそにダウ平均は上昇を続ける、すくなくとも横ばいで推移するだろう。ただし、今後発表される米国の失業率には注意が必要だ。前の月と変わらない傾向が数ヵ月続くようであれば図中の青色の線は横ばいになる。ダウ平均の下落は日本株にもマイナス要因となるので、失業率の横ばい傾向が出てきたら株式投資からいったん避難するとか、下落時に上昇が見込める満期日が長めのプットやマイナス3倍トラッカーを利用することが得策だろう。
(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。