スプレッド
1. コールスプレッド型
コールスプレッド型eワラントは、満期日の対象原資産価格が権利行使価格以上であれば1ワラントあたり10円を受け取ることができる商品です。満期日の対象原資産価格が権利行使価格を下回ってしまった場合、一定の範囲内*であれば対象原資産価格に応じて受取金が発生しますが、一定の範囲を下回ってしまうと受取金は0円となります。
* 一定の範囲とは10円を1ワラント当たり原資産数で割った額で表されます。この範囲はeワラントホームページなどで「r250」などと銘柄名に付されています。なお、コールスプレッド型は同一の満期日で、権利行使価格の低いコール・オプション1単位の買いと、権利行使価格の高いコール・オプション1単位の売りを組み合わせて合成されるポジション、いわゆる「バーティカル・ブル・コール・スプレッド(バーティカル・デビット・コール・スプレッド)」と呼ばれるオプション戦略と同様の経済効果を持ちます。
コール型とコールスプレッド型の違い
コール | コールスプレッド | |
---|---|---|
強気
|
相場観 |
やや強気
|
相対的に低い | 単価 | 相対的に高い |
受取金の上限は無限大。 予想が的中すれば大きなリターンが得られることも。 |
リターン | 受取金の上限は10円。 通常、数%~数倍程度のリターン。 ただし、満期日直前には価格が大きく変動することがあります。 |
時間経過による価値の減少が相対的に大きい。 | 時間経過 | 時間経過による価値の減少が相対的に小さい。 権利行使価格を上回っている場合は、時間経過により価格が上昇する。 |
2. プットスプレッド型
プットスプレッド型eワラントは、満期日の対象原資産価格が権利行使価格以下であれば1ワラントあたり10円を受け取ることができる商品です。満期日の対象原資産価格が権利行使価格を上回ってしまった場合、一定の範囲内*であれば対象原資産価格に応じて受取金が発生しますが、一定の範囲を上回ってしまうと受取金は0円となります。
* 一定の範囲とは10円を1ワラント当たり原資産数で割った額。この額はeワラントホームページなどで「r250」などと銘柄名に付されています。なお、プットスプレッド型は同一の満期日で、権利行使価格の高いプット・オプション1単位の買いと、権利行使価格の低いプット・オプション1単位の売りを組み合わせて合成されるポジション、いわゆる「バーティカル・ベア・プット・スプレッド(バーティカル・デビット・プット・スプレッド)」と呼ばれるオプション戦略と同様の経済効果を持ちます。
プット型とプットスプレッド型の違い
プット | プットスプレッド | |
---|---|---|
弱気
|
相場観 |
やや弱気
|
相対的に低い | 単価 | 相対的に高い |
受取金の上限は無限大。 予想が的中すれば大きなリターンが得られることも。 |
リターン | 受取金の上限は10円。 通常、数%~数倍程度のリターン。 ただし、満期日直前には価格が大きく変動することがあります。 |
時間経過による価値の減少が相対的に大きい。 | 時間経過 | 時間経過による価値の減少が相対的に小さい。 権利行使価格を下回っている場合は、時間経過により価格が上昇する。 |
3. スプレッド型eワラント固有の注意点
スプレッド型eワラントは、以下の点に特に注意が必要です。
- スプレッド型eワラントの最大受取可能額である最大満期決済金額は、1ワラント当たり10円に設定されており、この点においてコール型、プット型、トラッカー型およびレバレッジトラッカー型とは異なります。
- スプレッド型eワラントの最終販売日は、ニアピンと同様に、満期日の2営業日前です(コール型、プット型、トラッカー型およびレバレッジトラッカー型は満期日の前営業日まで)。また、満期日の前営業日は15時まで買取のみが行われ、それ以降は売買共に取引ができないことに特に注意が必要です。なお、最終売買可能日以前であっても販売・買取のどちらか、または両方が行われない場合があります。特に、販売価格が満期最大受渡金額である10円を超えた場合は経済合理性を欠くため、販売価格が10円を一定程度下回るまでの間、新規の販売を停止いたします。