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プット・コールレシオが反転 相場の転換点となるか? 2017/11/21
プット・コールレシオとはプット(相場下落時に利益を狙うタイプ)とコール(相場上昇時に利益を狙うタイプ)のどちらが売買されているかを示す指標です。プットの売買代金をコールの売買代金で割った比率です。コールが多く売買されていればプット・コールレシオは低下し、プットが多く売買されていればプット・コールレシオは上昇します。
eワラント証券のプット・コールレシオ
https://www.ewarrant.co.jp/tools/put-call-ratio/
プット・コールレシオが上昇すると弱気な投資家が増えてきたとされ(下落局面)、プットコールレシオが下落すると強気な投資家が増えてきた(上昇局面)とされます。この数値を下回ったら、この数値を上回ったらという判断基準はありませんが、以下のポイントが参考になるでしょう。
- 相場の高値圏ではプット・コールレシオは低くなる傾向がある
- 相場の底では、プット・コールレシオは急上昇し、鋭いピークを形成する傾向がある
- 相場の転換点は、プット・コールレシオが反対に動き始めた近辺になることが多い
10月中旬から11月上旬までのプット・コールレシオは0.13~0.2程度と警戒水域とは言わないまでもやや低めの水準をキープしていましたが、11月20日の取引終了時点のプット・コールレシオは0.38とやや上昇しています。
この間、日経平均は過去最長の連騰記録を更新、バブル後崩壊後の最高値を更新など記録尽くめの上昇をみせていましたが、今回プット・コールレシオが上昇し始めたことで、このトレンドが転換を迎えるかもしれません。今後プット・コールレシオが更に上昇するようであれば、保有するポジションを一旦手仕舞う、今後起こるかもしれない下落への保険としてプットを購入するなどを検討してみても良いかもしれません。逆に、再び下落に転じるようであれば、上昇局面はまだ続くと見てコールやプラス5倍トラッカーを購入して順張りするなどの投資戦略が考えられます。
(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。