安倍首相のインド訪問で深まる日印関係―注目のインド株式はこれだ? 2014/01/27



23日の株式市場はラーセン・アンド・トゥブロが好決算を発表し株価上昇・・・といってもラーセンってどこの会社?外資っぽいけど米国の会社?欧州?と思う方がいるかもしれないが、同社は建設・電子工学などを主力事業にしているインドの大企業だ。インド株式というとあまりなじみがないかもしれないが、インドの代表的な株価指数であるセンセックス指数は今年に入って史上最高値を更新した。新興国として同じ枠組みで比較されることの多い中国を見ると、代表的な株価指数であるハンセン指数は2007年に史上最高値をつけているものの、過去4年は上がりもせず、下がりもせずピーク時の2/3くらいの水準で横ばい状態が続いている。

インドの経済が成長しても私たちには何も影響はなさそうと思うかもしれないが、今後日本とインドの関係は経済面と安全保障面を中心に急速に発展していくと考えられる。昨年12月の天皇皇后両陛下のインドご訪問を皮切りに、今月上旬には小野寺防衛相がインドの国防相と会談して自衛隊とインド軍の協力や交流を推進することで一致し、25日には安倍首相がシン首相と会談しインフラ整備などの支援として円借款供与を表明した。インフラ整備の需要で日本企業のインド進出に弾みがつき、身の回りで「明日からインド出張」なんていう人が増えるかもしれない。

投資家からするとインド株式に投資して経済成長の恩恵を受けたいと思うかもしれないが、インド株式の情報を手に入れるのは国内株式に比べると大変だし、インドの株式市場に上場している株式を外国人は直接買うことはできない。そこで利用したいのがADRである。ADRとは米国で発行された現地の株式を裏づけとする証券のことで、米国の証券取引所に上場されており株式のように売買できる。インド株式のADRを利用すれば日本にいながら米国の証券取引所でインド株式の売買ができる。また、ADRになっているのは大手企業ばかり(日本株式のADRだとトヨタやソニーなど)なので、インド経済の成長を享受するという目的であればADRになっている銘柄を選べばどれが大手企業なんだろう?と銘柄選びに迷うこともなさそうだ。

代表的なインド株式(ADR)は以下のとおり。インフォシス(FY.N):ソフトウェア受託開発企業でインド最大級の IT 企業。HDFC 銀行(HDB.N):インド中央銀行から分離独立した商業銀行で企業や中高所得者向け金融サービスに重点。ICICI 銀行(IBN.N):インド国内 2 位の商業銀行で投資銀行、生損保等のサービスも展開。ウィプロ(WIT.N):IT およびコンピューター関連技術会社で横浜にもソフトウェア開発拠点をもつ。タタ・モーターズ(TTM.N):インド最大手の自動車メーカーで自家用車から商用車まで手掛ける。セサ・スターライト(SSLT.N):鉄鉱石の採掘、アルミニウ ムおよび銅の生産、輸出を行う。ドクターレディー(RDY.N) 製薬大手でジェネリック医薬品を製造。 富士フイルムとも業務提携。WNS ホールディングス(WNS.N)オフショア BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスをインド全土の法人顧客向けに提供。

1月27日から取引が始まった「インド株バスケット3 eワラント」であれば、これらの株式にまとめて投資ができる。全てのADRを買うにはある程度の資金が必要だし、外国株式の購入には為替手数料や取引手数料などのコストもかかるので、小額でインド株式に投資したいのであれば売買委託手数料が無料(0円)のeワラントを活用するとよい。さらにインド株式の上昇を見込む方向けのコールだけでなく、いやすでにインド株式は高値圏にあって下落を見込んでいる、とお考えの方向けにプットもあるので、eワラントなら相場観に応じた取引も可能だ。

(eワラント証券)
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