取引したい銘柄が売買停止中、なぜ? 2017/10/31



 決算業績発表や経営方針の重大な変更のニュースなどで株価が大きく動くことがあります。株価が大きく動くときはeワラント投資のチャンスでもあります。そこで実際に取引しようと思ったら、お目当ての株式を対象としたeワラントの取引が売買停止中で取引ができなかった・・・というご経験をお持ちの方がいらっしゃるかと思います。

例:TDK(6762)コール 126回
 10月30日(月)の東証大引け後、TDKの2018年3月期の第2四半期決算が発表されました。決算の発表に伴いTDKを対象とするeワラントは、15:00から取引終了の23:50まで売買停止となりました。翌31日(火)は当該株式は正常に寄り付いたため、eワラントの取引もそれに準じて再開されました。

TDK(6762)コール 126回

 通常、eワラントは東京市場の取引終了後でも、市場外取引や国外の取引所などの価格を参照して値付けが行われています。eワラントの値付けを行っているマーケット・メーカーは、eワラントの価格提示だけでなく、投資家がeワラントを買うと投資家の手仕舞い売りや満期決済での支払いに備えて、国内株式や国内株価指数先物の取引を行っています(これをヘッジ取引といいます)。東京市場の取引終了後は、東京市場外で国内株式や国内株価指数先物の取引を行っています。

 しかし、大引け後に決算発表やニュースなど業績もしくは経営に重大な影響を与えると合理的に判断される事実が判明した場合は、eワラントの値付けに必要な株価を推計できなくなるため、株価の推計ができるようになるまで売買停止となります。当日中に東京市場外で価格の推計ができない場合には、翌営業日の東京市場にて当該株式の価格が付くまで売買停止となります。eワラントが売買停止中になりますと新規の買いだけでなく、保有している銘柄の売却もできなくなりますのでご注意ください。

 売買停止となっている銘柄の情報は、eワラント証券HPの取引停止銘柄情報よりご確認いただくことができます。また、当日中にeワラントの取引が再開された場合には、eワラント証券公式ツイッターでお知らせしていることもありますので、気になる原資産の取引情報が知りたいときはチェックしてみてください。

(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。