ボラティリティ拡大期は両建て戦略で挑む 2020/03/13



新型コロナウイルスに伴う景気減速や市場の混乱を受けて、各国中銀が大規模な金融緩和に打ち出しています。教科書的に考えると、金融緩和によって株式市場は買い、自国通貨は売りとなると考えられますが、実際にはそうならないケースも頻繁に見られます。市場の織り込み具合や、緩和の影響をどう判断するかによって大きく左右されることがあるからです。どちらに振れるかを予測することは難しいですが、やはり金融政策が発表されるイベントの時は相場が大きく動く傾向があります。

方向はわからないけれども相場大きく動くと考えているときには、上昇と下落のどちらかにキメ打ちするより、相場のボラティリティの拡大を見込んだ eワラントを使った投資戦略に妙味があると考えられます。今回紹介する「ロングストラドル」戦略は相場の上下には関係なく、ボラティリティの上昇を投資機会にすることができるものです。

具体的には米ドルを原資産とするコールとプットを両建てします。図は権利行使価格が現在の米ドル円相場に近く、満期日が同じ銘柄を購入して満期日まで保有した場合の損益イメージです。相場がどちらかに大きく動けば一方の利益が他方の損失を相殺して利益を得ることができます。一方でリスクとしては、予想に反して相場があまり動かなかった場合で、米ドルコールとプットの購入代金合計が最大損失となります。

来週にはFOMC(米公開市場委員会、17-18日)や日銀金融政策決定会合(18-19日)も予定されているので、そのタイミングに合わせて「ロングストラドル」戦略を試してみるのもよいでしょう。

ロングストラドル

(eワラント証券 投資情報室長 多田 幸大)
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