ゴールデンウィークを控えた投資法と注意点 2020/04/17



間もなくゴールデンウィーク(GW)です。緊急事態宣言が発令され、外出自粛が求められる中での連休ですので、例年と比べて期間中の活動は少なくなる又は小規模になるものと想定されます。とはいえ、GW期間中は国内市場もeワラントの取引もお休みとなります。一方で、海外は休みではなく、オープンしている市場も多数あります。そのため、GW期間中に外国為替相場や海外株式相場が大きく変動した場合、GW後の相場が想定外の水準から始まることも考えられます。

特に今年のGW期間中には、米連邦公開市場委員会や米国雇用統計などの重要な経済指標の発表が予定されていますし、新型コロナウイルスの感染状況にも何か動きがあるかもしれません。例年以上にGW前後の価格変動リスクに警戒をしておいたほうがよいでしょう。GW前にeワラントを含めて、保有する金融商品のポジションを見直してみるのも一手です。

とはいえ、価格変動の可能性があるということはeワラント投資の機会でもあります。GW前後でeワラント投資を考えるのであれば、以下のような投資戦略が考えられるでしょう。

1)ギャップアップまたはギャップダウンが発生する
一般にGW中は商いが細ることが多いため、需給のバランスが崩れ一方向に相場が大きく動くことが考えられます。GW後の相場が現在の水準より上昇または下落すると予想できるのであれば、コールまたはプットをGW前に購入しておくのもよいでしょう。その際、1週間近く保有することになるので、時間経過によるeワラントの価値の減少の影響が比較的少ない、満期日までの残存期間が長い銘柄を選択するほうが効果的でしょう。
2)相場が動かない
外国為替相場も海外株式相場も小動きが続いた、または一時的に変動したがGW中に元の水準を回復したという場合には、GW後の国内市場の水準はGW前と変わらない可能性があります。このシナリオを想定するのであれば、日経平均や米ドルを対象としたニアピンのうち、現在の価格に近いピンの銘柄を購入して値上がりを狙うことを考えてもよいかもしれません。

いずれのシナリオを選択する場合でも、GW中はeワラントの売買はできないため、相場が予想に反した動きを示したとしてもGW後まで決済をすることができず、大きな損失を抱えてしまう可能性があります。GW前後のeワラント投資を行う場合には、管理可能な金額に絞って投資を行うことをお薦めします。

(eワラント証券)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。