日本株市場の回復を想定するなら 2020/04/10



新型コロナウイルスの世界的な拡大から3月の日本株市場は大きく下落しましたが、各国政府の経済対策や欧米の新規感染者のピークアウト期待から反発傾向にあります。トレンド系テクニカル指標として知られるパラボリック(eワラントチャートでも見ることができます)で見ても、4月9日時点で日経平均に買いシグナルが点灯していることが確認できます。新型コロナウイルス問題には依然不透明感が残るものの、緊急事態宣言に伴う外出自粛を経て新規感染者数の抑制が進めば、緩やかな上昇トレンドが今後も続くことも考えられます。

相場に強いトレンドが発生している(≒すなわち対象原資産の上昇または下落が継続している)ときは、eワラントを使って相場についていく投資手法が効果的かもしれません。つまり、相場が上昇トレンドであればコールを、下落トレンドであればプットを購入して相場の上昇・下落継続を収益機会とする投資手法です。

具体的には、上昇トレンドが続くと想定される場合には、権利行使価格が相場水準よりも低く(=既に原資産価格が権利行使価格を上回っている)、満期までの残存期間が長い(1カ月以上)のコール型eワラントが投資対象として考えられます。逆に、下落トレンドが続くと想定する場合には、権利行使価格が相場水準よりも高く(=既に原資産価格が権利行使価格を下回っている)、満期までの残存期間が長い(1カ月以上)のプット型eワラントが候補となるかもしれません。

このようなeワラントは比較的値動きは小さめですが、時間経過による価格の下落(時間的価値の減少)の影響が相対的に小さいことが特徴です。原資産や要因によっては上昇・下落トレンドが長く続く可能性もあるので、時間的価値の減少が比較的軽微な銘柄を用いることで、中期的な上昇・下落を狙うことが可能です。とはいえ、現物の数倍程度の値動きはあるので、自分なりに手仕舞いのルールを決めて取引に臨むことをオススメします(例えば、30%の利益で利益確定売り、20%の損失で損切りなど)。

(eワラント証券)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。