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ワラントレバレッジ?デルタ?ギアリング? 2017/02/14
eワラントの銘柄を検索するとき、価格や満期日と併せてワラントレバレッジを確認している方も多いかと思います。ワラントレバレッジ(eワラントお取扱い証券会社によっては「実効ギアリング」と表記)は、eワラントに投資した場合に、対象原資産そのものへの投資に対して概ね何倍のリスクをとっているかを見る指標で、コールの場合は値が大きいほど、プットの場合は値が小さいほど値動きが大きいと考えられます。
ワラントレバレッジをチェックすれば値動きの大きさを大体把握できますが、eワラントの価格が原資産の価格変動にどの程度連動するかどうか(価格感応度)にも注意をしておいたほうが良いでしょう。eワラントの価格感応度はデルタという指標で表されています。デルタの値はお取扱い証券会社の取引画面やeワラントホームページで見ることができます。コールの場合は最低0、最大1(100%)です(プットの場合は0~-1の間の値)。一般にデルタの絶対値が0に近いとワラントの価格が極めて低くなり値動きが鈍くなる傾向があります。逆にデルタの絶対値が1に近づくと対象原資産の価格とeワラントの価格がほぼ連動して上下するようになりますので、対象原資産への投資と類似した効果が得られます。
また、前述のワラントレバレッジは「ギアリング×デルタ」で計算されます。ギアリングとは対象原資産1単位と1原資産当たりのeワラント価格の金額比を表すものです。eワラントの価格が低下するとギアリングの値は大きくなる傾向がありますが、デルタの数値が小さい場合には、ワラントレバレッジを期待することができません。そのため、このようなeワラントを購入して利益を得られる可能性は低いといえるでしょう。
銘柄選択の際にはワラントレバレッジで値動きの大きさを、デルタの値で価格感応度をチェックしてみましょう。ワラントレバレッジが高い銘柄への投資にあたっては、デルタが極端に低くなっている銘柄への投資は避けるのが良いと思われます。なお、ワラントレバレッジ、ギアリング、デルタは対象原資産の価格の変動や時間経過、予想変動率(ボラティリティ)の変化等に伴って変動します。これらの指標を投資に用いる場合には、短期間の、対象原資産の価格の変動の程度が極めて小さい場合に限って有効であることに注意が必要です。
(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。