直近のイベントを控えた投資戦略 2019/06/28



本日6月28日(金)から大阪でG20サミットが開催されます。開催期間中には全体会合のみならず、多くのトップ会談が行われることが予想されます。特に、貿易問題の激化が懸念されている米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席の会談には世界的に注目が集まりそうです。会談の内容次第では株式市場や為替市場の変動性(ボラティリティ)が高くなる可能性があります。

また、来週7月5日(金)には米国の雇用統計が発表されます。米国の金融政策が転換期を迎えようとしている中での発表となりますので、例月以上に注目を集める可能性があります。こちらも発表された数値次第では相場が大きく反応するかもしれません。

相場変動が大きくなることを想定するのであれば、これまでにも本コラムで何度か紹介した「両建て戦略」が有効となる可能性があります。この両建て戦略は相場の上下には関係なく、ボラティリティの上昇を投資機会にすることができるものです。具体的には、同じ原資産(米ドル、日経平均など)のコールとプットを両建てします。

ポジションを組む際には、満期までの残存日数が同じくらい短く、権利行使価格が現在の対象原資産価格に“等しい(又は近い)”もの(アット・ザ・マネー、ニア・ザ・マネー状態)を選ぶのがポイントとなります。eワラントは損失が購入金額までに限定されており、利益は無限大となる可能性があるので、仮に一方が0となっても、他方が2倍以上に動けば値下がり部分を値上がり部分で相殺し、さらに利益が得られるという投資戦略です。相場がどちらかに大きく動けば大きな利益を得ることができます。
※プットの場合は原資産が0となった場合が理論上の上限となります。

ただし、両建て戦略は相場がどちらかに大きく動く事に対して投資を行う手法なので、予想に反して相場があまり動かなかった場合はコール・プット双方とも値上がりせず、損失となる可能性がありますのでご注意ください。また、利益が出なかったからといって保有したままにしておいてしまうと、時間的価値の減少でさらに損失が拡大する可能性があるため、イベント終了後には手仕舞ってしまうのも肝要です。

(eワラント証券)
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