大型連休前に保険代わりのプット買い戦略 2019/04/16



間もなくゴールデンウィークがやってきます。特に、今年は新天皇即位に伴う祝日も重なり、10連休の大型連休となります。メルマガをお読みの方の中にも、連休中はご家族やご友人と海外や行楽地へ旅行に出かけられる方も多いのではないでしょうか。しかし、楽しみにばかり気をとられていると、「帰ってきたら想定外の相場となっていた」となってしまう可能性もあります。

大型連休中は国内市場もeワラントの取引もお休みとなりますが、海外市場は休みではありません。そのため、GW期間中に外国為替相場や海外株式相場が大きく変動した場合、連休明けの相場が想定外の水準から始まることも考えられます。今年のGW期間中には、連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利発表や米国雇用統計などの重要な経済指標の発表が予定されていますし、妥結が近いとされる米中通商問題や再延長が決まった英国のEU離脱問題などにも何か動きがあるかもしれません。例年以上に連休前後の価格変動リスクに警戒をしておいたほうがよいでしょう。保有する株式等金融商品のポジションを見直してみるのも一手です。

保有する株式の価格変動リスクを避けるためには、連休前に手仕舞い売りをするのが最も一般的な戦略として考えられます。ただしその場合、仮に連休後に保有していた株式等が値上がりをしたとしても、その値上がり益を放棄することになります。

そこで、プット型eワラントを「保有株式の下落に備える保険」のように活用することで、株式を手放すことなく、しかも相場下落時の最大損失を限定させる方法(プロテクティブ・プット)があります。

具体的には、連休前に保有する株式を対象とするプット型eワラントを買いつけておきます。プット型eワラントは対象となる株式等が下落した際に価格上昇が見込める商品です。仮に、連休後に相場が大きく下落した際には、プット型eワラントの含み益が、保有株の含み損を相殺して、損失を限定することができます。逆に、連休後に相場が上昇した場合は、eワラントの買付金額の分だけ含み益が減少することになりますが、アップサイドを狙うことができます。

大型連休を十分に楽しむためにも、保険としてのプットの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

(eワラント証券)
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