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eワラント用語解説「ボラティリティ」 2019/05/31
eワラントの取引にあたって覚えておくとよい用語について解説いたします。今回は「ボラティリティ」について解説いたします。
ボラティリティとはeワラントの対象となっている相場(株価、株価指数など)の変動性のことをあらわします。一般に「ボラティリティ高い」と言った場合、その相場の価格変動の度合い(=値動き)が大きいことを表します。
ボラティリティは数値で把握することもできますが、ボラティリティには大きく分けて2種類のボラティリティがあります。1つは、株価や株価指数など相場の過去の値動きから計算される「ヒストリカル・ボラティリティ(Historical Volatility)」で、統計用語では標準偏差という数値で示されます。
もう1つは、「インプライド・ボラティリティ(Implied Volatility、以下IV)」と呼ばれるもので、市場で取引されているオプションの価格から逆算することで求めることができます。オプションの価格計算にはこのIVが用いられているので、IVを求めることで市場参加者がその株価や株価指数にどの程度の変動を予測しているかを把握することができます。IVの代表的な指標としては、S&P500に織り込まれているボラティリティを基に算出されたVIX(Volatility Index、恐怖指数とも)や日経平均の将来の変動性を推定した日経VIなどがあります。
ボラティリティはeワラントの価格計算にも用いられており、ボラティリティの上昇はコールにとっても、プットにとっても、価格の上昇要因になります。また、ボラティリティは上がり続けることも下がり続けることもありません。特に、○○ショックと呼ばれるような株価の急落局面では、ボラティリティが急騰するケースが過去に何度も確認されています。以上を考慮すると、ボラティリティが低いうちにeワラント(特にプット型eワラント)を買いつけておき、いずれ起こるだろうボラティリティの急騰を投資機会に変えるという投資戦略が有効に機能するかもしれません。
5月30日終値時点の日経VIは18.68と一時に比べて上昇傾向にはありますが、歴史的に見ると決して高くはない水準となっています。来るべき相場急変に備えて今のうちにプット型eワラントを買いつけておくのも一手かもしれません。
(eワラント証券)
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