eワラント投資の基礎③投資するタイミングを見定める 2020/05/15



「eワラントの取引をしてみたいけれど、どんな銘柄を選べばいいかわからない」という方向けに、数週間にわたって銘柄選びの基本的な考え方及び銘柄選びの参考となるページやツールについてご紹介しています。

前回までの手順で、eワラントで利益をあげるためには対象となる相場が(できれば大きく)上昇または下落する必要とお伝えしましたが、相場の上昇・下落を予想することは簡単ではないですし、なおかつ大きな値動きを予想するとなるとさらに難易度は高くなるでしょう。とはいえ、相対的に予想しやすいタイミングはあります。その有利なタイミングをうまく活用することができれば、レバレッジの効いたeワラントを使うことで現物よりも大きなリターンを得ることができるかもしれません。

eワラント投資に有利なタイミングには以下のようなものが挙げられます。

  1. 相場に強いトレンドが発生しているとき
  2. ≒対象原資産の上昇または下落が継続しているとき
    安倍政権成立当初の経済成長期(アベノミクス)やトランプ大統領就任後の株高(トランプラリー)などが代表的です。個別株で見ると、例えば市場で物色されているテーマ株などが中長期的にトレンドを形成する傾向があるようです。その他にも業績やマーケットを取り巻く環境によってトレンドが発生することがあります。現在の各原資産の状況を大まかに見るのであれば、前回もご紹介した「主要原資産のマルチチャート」がお役に立つかもしれません。

  3. 相場の急変が予想されるイベント時
  4. ≒ボラティリティの上昇が予想される前
    経済や企業業績に大きな影響を与えることがあるイベントは、対象原資産の価格にも大きな影響を与えるケースがあります。これらのイベントの中には事前に日程が発表されているものもあるので、事前にeワラントを買付けておくことで、イベントによる相場の変動を収益機会とすることがでるかもしれません。マクロイベントであれば選挙や国際会議のほか、経済指標(GDP、雇用統計等)や政策金利の発表なども一種のイベントとしてeワラント投資に活用できるかもしれません(参考:2020年の主要イベントを先読み!注目はやっぱり…)。個別株であれば、決算発表の後に株価が大きく上下することがあります。決算発表の日程は各企業のHPや証券会社のHPなどでご確認いただけます。

裏を返すと、上記とは逆に相場に方向感が無く、目先に相場の急変が予想されるイベントも無いときは。eワラント投資には不利なタイミングと言えるかもしれません。既にeワラントを保有している場合には、一旦ポジションを手仕舞い、次のタイミングに備えることを検討してみても良いかもしれません。

(eワラント証券)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。