高値警戒?中長期的なプット保有で下落に備える 2017/02/07



 昨年の大統領選挙以後、トランプ大統領への期待を先食いするかのように株価は上昇を続け、米国の代表的な3指数(ダウ、S&P、ナスダック)は最高値を更新、今も最高値圏内にとどまっています。これだけ高値圏での推移が続くと、今後起こりうる下落相場への警戒感を高めている方もいらっしゃるかもしれません。

 とはいえ、「下落相場で上昇が期待できるのはプット」と頭の中で分かっていても「下落を期待するのはなんだか嫌な気分だなぁ」と躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれません。強気相場に警戒感を持っているからといって、冷静にプットの買いを実践できる投資家はまだまだ少数派のようです。相場は上昇する局面もあれば下落する局面もありますので、常に強気のコール一辺倒ですと収益獲得の機会を逸してしまうだけでなく、大きな損失を抱えてしまう可能性があります。

 相場に先行き不透明感があるときや、下落トレンドにあるときは投資を控えるというのも一手ですが、プット型eワラントを活用して保有株の下落に備えたり、利益の獲得を狙うこともできます。中長期的な相場の下落を予測するのであれば、権利行使価格は高め、満期日までの期間は長めのプット型eワラントやマイナス3倍トラッカーを選び、時間的価値の減価を抑えながら保有してみることを検討してはいかがでしょうか。日経平均を対象原資産とするプットはどうしても・・・という方でしたら、米国の株価指数としてダウ・ジョーンズ工業株価平均や中国の株価指数としてハンセン指数やハンセンH株指数を対象にしたプットなどを候補に入れてもよいでしょう。

 なお、ワラントレバレッジ(実効ギアリング)はコール型eワラントの場合はプラスですが、プット型eワラントの場合はマイナスとなります。マイナス値が大きいほど(絶対値が大きいほど)レバレッジ水準は高くなります。

 下落相場に備えるときにはプット型eワラントをご活用ください。

(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。