荒れ相場に備えてeワラントを活用する 2019/02/26



3月29日をもって英国はEUを離脱する予定です。今後は離脱協定案の修正案を期限の3月12日までにまとめられるかがポイントとなりそうですが、もしまとめられなかった、もしくは議会に否決された場合には、「合意なき離脱」が現実のものとなる可能性が高まりそうです。

ブレグジットといえば、2016年6月の国民投票時に為替相場や株式相場が大荒れとなったことが思い出されますが、今回も結果次第では(結果にかかわらず?)市場が荒れることを想定しておいたほうがいいかもしれません。

その他にも、2月27日から行われる米朝首脳会議や、3月中にも行われる可能性がある米中首脳会談など、相場に影響を与えかねない政治イベントが目先1カ月のうちに控えています。荒れ相場に警戒感が高まる期間となりそうです。

eワラントは、レバレッジ商品ですが証拠金取引ではないため、追証(おいしょう)もありません。そのため証拠金不足によるロスカットもなく、荒れ相場に向いた商品といえるでしょう。

「休むも相場」の場合はeワラントで小額投資
休むも相場といわれるように、方向性が見えにくい相場の場合、ポジションを手仕舞うのも一案です。ただし、相場から離れてしまうとトレンドが現れたときに投資タイミングを逃しかねません。

そんなときはeワラントの活用もご検討ください。前日のNY市場のオープニングを見ながら翌日の日経平均の方向性を確認して23時50分までに日経平均eワラントを小額仕込んでみるなどのトレードが可能です。

仮に思ったとおりの方向に動かなかったとしても、損失は投資した金額に限定されていますし、ロスカットもありませんので価格が戻るのを数日待つことも可能です

ニアピンの両端待ち
ニアピンは各銘柄ごとに設定されているピン価格に、日経平均または米ドル相場が近づくと価格が上昇する商品です。原資産の価格が、ピン価格に近づくほど価格が高くなり、逆にピン価格から離れると価格が下落します。

こうした特長を生かして、現在の原資産価格から上下にある程度離れたピン価格の銘柄を購入し、相場が大きく動くのを待つという戦略が考えられます。

ニアピンは満期2週間くらい前になると価格が大きく動きやすいことから、満期日までの残存日数が少ない銘柄を選んでみるのも一案です。

ただし、予想に反して原資産があまり変動しなかった場合や、想定した値幅以上に変動した場合には、どちらの銘柄も損失を発生する可能性がある点は注意が必要です。

どっちに動いてもOK!両建て戦略
両建て戦略とは現時点の相場水準とほぼ同じ(又は近い)権利行使価格を持つ銘柄で同じ満期日を持つコール型とプット型を同時に、同数量保持するという投資戦略です。

この戦略は、価格が上でも下でも現在の価格から大きく動いたときに、一方の利益がもう一方の損失を埋め、それ以上の利益を期待するというものです。

利益を得るためには相場が大きく動く必要があるため、荒れている相場や、相場が大きく動く可能性のあるイベント前で力を発揮することがあります。

ただしあまり動かなかった場合は、投資金額を全額失う可能性があるので、数日動かなかったらポジションを手仕舞いをするなどの自分なりの投資ルールを作ると良いと思われます。

(eワラント証券)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。