決算発表に合わせたeワラントの活用法 2020/01/17



間もなく主要企業の決算発表シーズンがやってきます。決算発表を行った企業の株価は大きく変動する傾向があることから、決算発表を1つのイベントとしてeワラントで短期投資をしてみるのも一手です。今回は実際に決算発表を活用した短期投資のやり方を3パターン、銘柄の選び方も含めてご紹介します。

① 株価の上下を予測してハイリスク・ハイリターン投資
決算発表より前に、決算発表後の株価が上がると思うならコール型を、下がると思うならプット型のeワラントを購入します。
その際、満期までの残存期間が短く、コール型であれば権利行使価格が原資産価格よりやや高い、プットであればやや低い銘柄を選択すると、大きな値動きが期待できます。

 (メリット)
  • 株価の上下が当たれば数十%~数倍の利益が得られることも
 (デメリット)
  • 株価の上下を予想する必要がある
  • 株価が予想とは逆の動きをした場合や、値動きが小幅な場合は損失が発生することがある

② どちらに動いてもOKな両建て戦略
決算発表より前に、決算発表後の株価が上下どちらかに大きく動くと思うならコールとプットを同金額になるように購入します。
その際、満期までの期間が同程度短く、権利行使価格が相場水準に近い、または同程度相場水準から離れているコールとプットを選択します。
決算発表翌日の寄り付きで、同時に手仕舞い売りをするのが基本戦略です。一方が大きく(例えば2倍以上)に上昇した場合には、値上がりした一方を利益確定し、値下がりした他方の反発を期待して保有し続けることも可能です。

 (メリット)
  • 株価がどちらかに大きく動けば利益が得られる(上下を予想しなくてもいい)
 (デメリット)
  • 株価の値動きが小幅な場合は損失が発生することがある
  • 両建てに適したeワラント銘柄がないことがある

③ 株とeワラントを併用するのも有効
②と同様に、どちらかに大きく動くことを想定するのであれば、・現物株の買いとプットの買い
又は・空売りとコールの買いを組み合わせることで、相場の変動を収益機会に変えることも可能です。本戦略に関する詳細は、こちらのページもあわせてご確認ください。

 (メリット)
  • 株価がどちらかに大きく動けば利益が得られる(上下を予想しなくてもいい)
  • (②と比較すると)コール又はプットのどちらかで戦略に適した銘柄があればいい
 (デメリット)
  • 株価の値動きが小幅な場合は損失が発生することがある
  • 現物株の売買が含まれるので、最低投資元本は高くなることも
  • 信用取引で強制ロスカットが発生すると、有効に機能しない場合も

注意点
東京市場の取引終了後に決算発表がある場合、東京市場の取引終了後から合理的な株価の推計ができるようになるまで(多くの場合は翌営業日の東京市場にて当該原資産の株価が寄付くまで)の間、eワラントは買いも売りもできない売買停止となります。

eワラントメールマガジンでは、eワラントの対象原資産になっている企業について、近日中に決算発表が予定されている企業を掲載していますのでご活用ください。

(eワラント証券)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。