決算期のお取引は売買停止にご用心! 2016/10/26



 今週後半から来月中旬にかけて、多くの企業で2016年7-9月期の決算発表が予定されています。決算発表を行った企業の株価は大きく変動する傾向があることから、決算発表を1つのイベントとしてeワラントでハイリスク・ハイリターンの短期投資をするのも一手です。eワラントメールマガジンには、eワラントの対象原資産になっている企業について、近日中に決算発表が予定されている企業を掲載していますのでご活用ください。

 しかし、実際に決算発表が終わって、お目当ての株式を対象としたeワラントを取引しようとすると、売買停止中となっていて取引ができなかった・・・というご経験をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。

 通常、eワラントは東京市場の取引終了後でも、市場外取引や国外の取引所などの価格を参照して値付けが行われています。eワラントの値付けを行っているマーケット・メーカーは、eワラントの価格提示だけでなく、投資家がeワラントを買うと投資家の手仕舞い売りや満期決済での支払いに備えて、国内株式や国内株価指数先物の取引を行っています(これをヘッジ取引といいます)。東京市場の取引終了後は、東京市場外で国内株式や国内株価指数先物の取引を行っています。

 しかし、決算発表やニュースなど業績もしくは経営に重大な影響を与えると合理的に判断される事実が判明した場合は、東京市場外ではeワラントの値付けに必要な株価を推計できなくなるため、翌営業日の東京市場にて当該原資産の株価が付くまで売買停止となります。eワラントが売買停止中になりますと新規の買いだけでなく、保有している銘柄の売却もできなくなりますのでご注意ください。取引停止中の銘柄情報はhttp://www.ewarrant.co.jp/offstatus/から確認できます。

 したがって、決算発表を利用してハイリスク・ハイリターン投資を実践する場合には、発表前に購入し、翌営業日の寄付き後に売却するのがポイントの一つです。

(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。