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権利行使価格と時間的価値減少の関係 2018/07/10
eワラント投資を行うにあたってのリスクといえば時間経過によるeワラント価格の下落(時間的価値の減少)が挙げられます。eワラントの価格は本源的価値と時間的価値の合算で計算されますが、他の条件を一定とした場合、この時間的価値は時間が経過するに伴い減少していくという特性があります。
加えて、eワラントの対象となっている相場(対象原資産)や満期日が同じでも、権利行使価格の違いによって時間的価値の減少がeワラント価格に与える影響は異なります。下図は、満期までの残存期間が60日の銘柄を30日間保有した場合のコール型eワラントの価格(買取価格)の変化をイメージ化したものです。なお、その他の条件(参照原資産価格*、ボラティリティ**など)は一定かつ不変であるとします。
*対象原資産の価格
**eワラントの価格に織り込まれている対象原資産相場の変動性
銘柄A:参照原資産価格が権利行使価格を上回っている銘柄(権利行使価格:低)
銘柄B:参照原資産価格と権利行使価格が一致している銘柄
銘柄C:参照原資産価格が権利行使価格を下回っている銘柄(権利行使価格:高)
各銘柄を購入してから30日経過すると、全ての銘柄において時間的価値が減少していることが見て取れます。ただし、既に権利行使価格を超えている=本源的価値が発生しているためeワラント価格の下落“率”も相対的に小さくなっています。一方、まだ本源的価値が発生していない銘柄Bや銘柄Cでは時間的価値の減少が、そのままeワラント価格の減少につながるため、時間経過による価値の減少の影響は相対的に大きいと言えます。さらに、銘柄Bと銘柄Cを下落“率”で見てみると、銘柄Bがまだ半分以上価格が維持されているのに対し、銘柄Cは半分近く価値が減少してしまっていることが分かります。
以上の点を考慮すると、時間的価値の減少というリスクを小さく抑えたいと考えるのであれば、権利行使価格が低い銘柄を選ぶほうがよいでしょう。
(eワラント証券)
※実際には参照原資産価格やボラティリティなどはリアルタイムで変動します。また、eワラントの価格計算に織り込まれている諸条件は銘柄毎に異なります。イメージの通りとはならない点にはご留意ください。
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。