日経平均が動くとeワラントの価格はどう反応するの? 2019/12/20



投資を行うに当たってはどれくらい上がったら利益確定する、下がったら損切りをするといった見通しを立てることが成功のコツと言えますが、eワラントについてもそれは同じです。今回はその目安を知るために、「日経平均がいくら動いたらこのeワラントはいくら動くのか?」を知るための方法をご紹介します。

■日経平均コール/日経平均プット
極めて短期間の値動きの目安としては、ワラントレバレッジ(お取扱い証券会社によっては「実効ギアリング」と表示)を利用します。各銘柄のワラントレバレッジはeワラントホームページの銘柄検索ページや個別銘柄ページで「ワラントレバレッジ」として確認できます。
ワラントレバレッジは対象原資産の変動率に対するものとして使います。例えば日経平均コールのワラントレバレッジが10倍のとき日経平均株価が1%上昇すると、1%×10倍で概ね10%程度の上昇が期待できる、ということになります(他の条件が一定の場合)。
注意点として、販売価格と買取価格の差(スプレッド)は考慮されていないことや、仮に対象原資産の水準に変化がないなど他の条件が一定であっても、時間だけが経過するとeワラントの価格は減価していくので、想定した変化率にならないことがあります。特に、1日以上の期間にわたる場合や、対象原資産の価格変化が極めて大きい場合です。この点、eワラントホームページのシミュレーターをご利用いただくと、各銘柄の将来の値動きをより精緻に試算することができます。

■日経平均プラス5倍トラッカー/日経平均マイナス3倍トラッカー(レバレッジトラッカー)
1000ワラント保有しているとき、買取価格(お客様の売却価格)は日経平均の変動幅に連動します。例えば、日経平均株価が100円上昇したとき、日経平均プラス5倍トラッカーを1000ワラント保有している方の評価額は100円×5倍で500円増え、日経平均マイナス3倍トラッカーは100円×-3倍で300円減ることになります。
注意点として、販売価格と買取価格の差(スプレッド)は考慮されていないことや、配当落ち日には連動しない可能性があることに加え、レバレッジトラッカー特有の自動ロスカットが発生すると1円以下での固定価格となるので日経平均株価に連動しなくなります。

■日経平均ニアピン
ニアピンは日経平均株価とピン価格の差などによって変化するため、ワラントレバレッジはあまり参考にならないと思われます。値動きの目安を知るには専用のシミュレーターをご利用ください。

(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。