年末年始の急落に備える!?プットを保険として使う! 2017/12/19



 11/21配信の本コラムで【プット・コールレシオが反転 相場の転換点となるか?】というタイトルでeワラント証券のプット・コールレシオが上昇していることに言及しましたが、その後も若干の調整を挟みながらも日経平均株価は22,000円台を維持しています。プット・コールレシオは11/20取引終了時点に0.38を示したあと、再び下落に転じ、12/18取引終了時点には0.07という2017年最低となる水準を記録しました。

 eワラント証券のプット・コールレシオは日本株相場の過熱感を見る指標で、eワラント証券のホームページでご覧いただくことができます(https://www.ewarrant.co.jp/tools/put-call-ratio/)。eワラントのお取引がコールに偏っている、つまり強気のビューを持つ取引が多いとプット・コールレシオが低下します。プット・コールレシオが極端に低下しますと日本株相場に過熱感があるとされ、相場下落の予兆としてとらえることができます。

 過去の傾向から現在のプット・コールレシオの水準を見てみると相場は高値圏にある可能性があり、取引参加者が減る年末年始に向けて警戒をしておいたほうがよいかもしれません。特に、9月以降大きく相場が上昇を続けてきた中での下落となれば、下落幅は大きなものとなるかもしれません。

 相場が調整局面を迎えるという前提で投資を考えるのであれば、買い持ちしているポジションはいったん手仕舞い、短期的にプット又はマイナス3倍トラッカーを買い付けておくのが有効でしょう。特に大幅な相場の急落を想定するのであれば、満期までの期間が短く、権利行使価格が現在の相場水準よりも低めのプットを掛け捨ての保険として満期まで保有してみるのも一手です。このような銘柄は、相場の急落が無かった場合には投資元本の全てを失うリスクが高い銘柄である点にはご留意ください。

(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。