大統領選は両建て戦略で備える 2016/11/02



 2016年最大のイベント、米国大統領選挙が来週に迫ってまいりました。11月8日に投開票が行われ、早ければ日本時間の9日にも大勢が判明する見通しです。10月中旬まではクリントン氏優位という見方が優勢でしたが、選挙期間終盤に差し掛かって、クリントン氏への捜査が再開されることが明らかになったことで、トランプ氏との差が縮まってきているとの報道もあります。実際に開票が行われるまではどちらの候補が当選するかを予想するのは難しくなってきましたが、どちらが当選したとしても為替市場の価格変動(ボラティリティ)が大きくなる可能性があります。

 相場変動が大きくなることを想定するのであれば、これまでにも本コラムで何度か紹介した「ロングストラドル」が有効となる可能性があります。大統領選挙をイベントとして有効に活用することができるかもしれませんので、再度振り返っておきましょう。

 このロングストラドル戦略は相場の上下には関係なく、ボラティリティの上昇を投資機会にすることができるものです。具体的には米ドルを原資産とするコールとプットを両建てします。ポジションを組む際には、満期までの残存日数が等しく、権利行使価格が現在の対象原資産価格に“等しい(又は近い)”もの(アット・ザ・マネー状態)を選ぶのがポイントとなります。eワラントは損失が購入金額までに限定されており、利益は無限大※となる可能性があるので、仮に一方が0となっても、他方が2倍以上に動けば値下がり部分を値上がり部分で相殺し、さらに利益が得られるという投資戦略です。相場がどちらかに大きく動けば大きな利益を得ることができます。
※プットの場合は原資産が0となった場合が理論上の上限となります。

 ただし、ロングストラドルは相場がどちらかに大きく動く事に対して投資を行う手法なので、予想に反して相場があまり動かなかった場合はコール・プット双方とも値上がりせず、損失となる可能性がありますのでご注意ください。また、利益が出なかったからといって保有したままにしておいてしまうと、時間的価値の減少でさらに損失が拡大する可能性があるため、イベント終了後には手仕舞ってしまうのも肝要です。

 来週11月7日に予定されている新規銘柄追加では、米ドルリンク債や日経平均を対象としたプット・コールの銘柄が拡充されます。よりロングストラドルを利用しやすくなりますので、この機会にぜひeワラントの活用をご検討ください。

(eワラント証券)
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