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売買価格差を抑えるコツ 2018/02/20
eワラントはマーケット・メーカーが値付けを行い、マーケット・メーカーが提示する価格で取引に応じるマーケット・メーク方式を採用しています。マーケット・メーカーはお客様の取引に応じて取引所でヘッジ取引を行っています。例えば、お客様がA株式のコールを買い付けると、マーケット・メーカーはA株式が上昇した場合にお客様の利益確定の売りに備える必要があるため、取引所でA株式を買いA株式の上昇に備えます。これをヘッジ取引といいます。
お客様がeワラントを買い付ける価格と売却する価格には価格差(以下、売買価格差といいます。)があります。売買価格差はマーケット・メーカーのヘッジ取引に係る手数料など(これをヘッジコストといいます。)が反映され、変動します。例えば国内株式や国内株価指数を対象としたeワラントは国内取引所の取引時間は主に国内の金融商品取引所などでヘッジ取引を行っていますが、国内取引所の取引時間終了後は市場外取引または国外の金融商品取引所などでヘッジ取引を行うため、流動性の低さからヘッジコストが上昇します。このため、例えば国内個別株を対象としたeワラントは一般的に国内の取引所の取引終了後に売買価格差が拡大します。
例えば、数日程度の短期間での投資を考える場合は損益に占める売買価格差の比重が大きくなるでしょうから、国内株式や国内株価指数のeワラントを買う場合は売買スプレッドが比較的小さい9:00から15:00の間に取引をするのが有効でしょう。この時間帯に注文するのが難しい場合は取引終了時間の23:50から翌取引開始時間の9:00までの間に指値注文を入れておきましょう。取引時間に入って始値が指値の価格よりも低い場合は始値で約定し、始値が指値の価格より高い場合は約定しません。「この価格までなら買っても良い」という価格を注文時に入力すればよいでしょう。
(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。