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初心者向け!eワラント投資の失敗例 2020/02/07
実際にeワラント投資を始めてみると、「こんなはずじゃなかった」など思い通りにいかない場合もよくあると思います。そこで、初めての方が直面しやすい事例をもとにどのような点に注意すべきかご紹介します。
(1)価格が極端に安い銘柄には注意
eワラント投資の魅力は「少額から投資可能」という点。しかし、極端に価格が安い銘柄は要注意です。eワラントでは、1ワラントの価格が0.03円~0.5円等、価格の低い銘柄が多くありますが、価格が極端に低いということは「よほど投資対象(原資産)の価格が動かなければ、満期日に何も受け取れない可能性が高い」ということを意味しています。
(対策)
「価格が低すぎるものは極めてリスクが高い銘柄」と考え、初心者は価格が極端に低い銘柄は避けたほうが良いでしょう。経験を積んだ上級者の中には、ワラントレバレッジが高い低価格の銘柄を上手に使いこなす方もいらっしゃいます。この場合は、対象原資産が短期間に大きく動く!と予想した状況で、もっぱら日計り(デイトレード)や数日間のスウィングトレードという短期トレードに用いているようです。
(2)満期日直前の銘柄の購入に注意
eワラントには、売買できる期限である「満期日」が予め設定されています。チケット屋などで販売されているテーマパークやコンサートの入場券などが利用期限が近づくにつれて値段が下落するように、eワラントも他の条件が一定であれば、満期日が近づくにつれて1日毎にeワラントの価格が減少しまうという特性があります。
例えば、満期日までの残存日数が多い銘柄は、売買できる期限である満期日まで余裕があるため、時間的価値が減少しても、その影響は相対的に小さいことが多いといえます。しかし、満期日まであと1週間という銘柄では、1日毎の時間的価値の減少が価格全体に与える影響が大きくなるため注意が必要です。
例えば、コール型のeワラントで満期日まであと1週間という銘柄においてeワラントの価格が下落してしまったケースとして、対象原資産の価格が上昇したにもかかわらず、eワラントの価格は上昇せず下落してしまい、対象原資産の価格が上昇したというプラスの影響よりも、時間的価値が減少したというマイナスの影響の方が大きかった、という事例などがあります。
(対策)
満期日までの残存日数が少ない銘柄は、価格が安い、ワラントレバレッジの水準が高い銘柄が多い、という利点もありますが、一方で使い方を間違えると損をしてしまう可能性があります。そのため、eワラント取引に慣れるまでは、目安として満期日までの残存日数が1-2週間より短いものは避け、数カ月程度あるものを選ぶと良いと考えられます。
(3)権利行使価格と現在の対象原資産の価格の乖離に注意
eワラントの魅力である値動きの大きさを期待して銘柄を選ぶ際、満期日までの残存日数だけでなく、権利行使価格も考慮すべき大切なポイントです。
権利行使価格は予め設定された目標価格で、コール型では、満期日に対象原資産の価格が権利行使価格を上回っていれば、受取金額が発生します。
例えば、現在の対象原資産の価格が1,000円の時に権利行使価格10,000円のコール型を選んだ場合、対象原資産の価格が2,000円まで上昇しても、目標の10,000円はまだ遠いため、この影響によるeワラントの価格の上昇は期待できません。
(対策)
現在の対象原資産価格と権利行使価格を比べ、目標に達する可能性が極端に低いと考えられる銘柄は避けるようにしましょう。目標に達する可能性が極端に低い銘柄は値動きの目安となる指標であるワラントレバレッジの値がゼロになっているため、これを参考にしてみてください。
(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。