中長期の上昇・下落を想定した投資アイディア 2019/08/30



トランプ米大統領の発言やFRBの金融政策の変更などの影響で、8月相場はボラタイル(変動性の大きい)相場が続きました。短期的な取引を志向されている方であれば、eワラントを使ってその値動きを投資機会に変えることができたかもしれません。

一方で、相場に張り付いているわけではないので日計りや短期的な取引はできないな~という方や、年単位で対象原資産の株式などの上昇を想定しているんだ、という方でもeワラントのお取引で利益を上げることは可能です。ただ、その勝率を上げるためには銘柄を選ぶ際に少しポイントがあります。

eワラントの中でもワラントレバレッジ(実効ギアリング)が高い銘柄は特に値動きが大きいため、このような銘柄は中長期の投資には向きません。常に相場を見ることができない場合や中長期投資をお考えの場合、ワラントレバレッジ(実効ギアリング)が低く、さらに時間的価値の減少の影響が比較的小さい銘柄を選んでみてはいかがでしょうか。コールの場合は権利行使価格が低い、プットの場合は権利行使価格が高い銘柄で満期日までの残存期間もなるべく長い銘柄が該当します。さらに、満期日の1ヵ月前後で一旦売却し、同じ対象原資産でより満期日が先に設定されている銘柄に乗り換える(いわゆるロールする)ことで中長期投資ができるでしょう。

また、日経平均や金に投資をしたいとお考えであれば、○○プラス5倍トラッカー/○○マイナス3倍トラッカーのレバレッジトラッカーも投資対象の候補として考えられます。レバレッジトラッカーは時間的価値の減少はありませんので、中長期投資をお考えの方に向いていると思われます。

なお、eワラントには満期日がありますが、値動きの大きさや時間的価値の減少を考慮すると満期保有は前提とせず満期日前に売却するのが短期・中長期に限らずeワラントの取引で成功のコツと言えるでしょう。

長引く米中の貿易戦争やそれに伴う世界的な景気後退懸念などの影響で、株式などのリスク性資産はやや下落基調に、安全資産とされる金などは上昇基調にあるようにも見えます。トレンドが出ている原資産の中長期的な下落・上昇に、上記のような銘柄で順張りをしてみるのも一手かもしれません。

(eワラント証券)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。