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レバレッジ投信の相場への影響とは? 2015/10/16
◎大きく動いた日は、後場順張りで!!
中国バブル崩壊の恐怖心から、上下に荒い相場が続いている。
その中でも、特に驚愕したのが9月9日の日経平均の動きだ。大きく下げていた前日までの戻しもあり、前日比1343円高の+7.71%の上昇を記録したのだ。
この事実を、単に暴落の反動と捉えるには間違いがある。
レバレッジ投信の存在だ。
国内で販売されている投信の中で、日経平均に連動するレバレッジ型の上場型投信(ETF)、非上場投信(通常の投信)は、ブル型だけで累計約9000億円存在する。
これらの投信は、翌日のパフォーマンスに約束通り連動させるために(変動率×レバレッジ)、日々大引けの時点で日経平均先物を取引する必要がある。
問題は、その売買を行う方向だが、上昇した場合は、先物を買い増し、下落した場合は、先物を売るという方向になる。
それをまとめたのが次の表だ。
レバレッジがかかっていない場合であれば、常に5万枚の先物持っていれば良いのだが、レバレッジが掛かっていると、当初の5万枚×2倍の10万枚持っていてもダメで、相場が上昇するに連れて、買い増しをしていかなければ約束通りのパフォーマンスにならないのである。
そして9月9日は、この表から分かるように、約1400億円の先物買いが大引け時点で行われた試算になる。東証の1日の売買代金が約2兆円であることを考えれば、大引け時点だけで1400億もの買い需要があるということは大きなインパクトであろう。
レバレッジ商品のポジションが拡大している今、「日経平均が7%も上昇しているから、引けにかけては、上がりすぎで売られるだろう」などと、安易に考えるのは間違いであると言える。むしろ「7%も上昇しているのだから、10%の上昇が大引けにかけて期待できる」と考えるのが正解なのである。
(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。