レバレッジトラッカーとは? 2019/11/08



「レバレッジトラッカー」には対象原資産の価格が上昇すると価格が上昇するタイプの「プラス5倍トラッカー」と、対象原資産の価格が下落すると価格が上昇するタイプの「マイナス3倍トラッカー」の2タイプがあり、次のような値動きをします。

  • プラス5倍トラッカー:
    一定のワラント数当たり∗の値動きが、対象原資産の値動き(変動幅)のほぼプラス5倍のレバレッジ
  • マイナス3倍トラッカー:
    一定のワラント数当たり∗の値動きが、対象原資産の値動き(変動幅)のほぼマイナス3倍のレバレッジ
  • ∗対象原資産ごとに異なる。例えば日経平均プラス5倍トラッカー/マイナス3倍トラッカーの場合は1,000ワラント当たり。

変動度合いが対象原資産の変動幅のプラス5倍又はマイナス3倍に固定されているため、eワラント(コール・プット)のように価格が何倍、何十倍になることは考えにくいですが、時間経過による価値の目減り(時間的価値の減少)もないので、数か月単位の中期的な投資にも適した商品と言えるでしょう。

類似した商品に対象原資産の変動率の◯倍の値動きをするブルベアETFやブルベア投資信託があります。ただし、変動率の◯倍の値動きをするブルベアETF/投資信託は上下を繰り返すような相場では、価値が目減りしてしまうというデメリットがあります。一方、変動幅のプラス5倍又はマイナス3倍で動くレバレッジトラッカーは相場が上下を繰り返しても、相場が戻れば買取価格はほぼ元の水準に戻ってきます∗。相場の振幅により価値が目減りすることはありません。∗ただし、後述の自動ロスカットが実行済みである場合や、配当落ち日などを除く。

利点の大きいレバレッジトラッカーですが、注意点もあります。それが「自動ロスカット」です。レバレッジトラッカー各銘柄について、取引期間中において買取価格が一度でも1円を下回った場合、自動ロスカットにより1円以下での固定価格による買取のみとなり、以降は対象原資産の値動きに対して連動しなくなります。また、その場合、1ワラント当たり満期決済金額は満期参照原資産価格に関わらず、1円以下の固定価格となります。

なお、自動ロスカットが実行される前段階として、買取価格が2円を下回った場合は、原則として新規の販売を停止いたします。保有中のレバレッジトラッカーを売却することは原則可能です。

レバレッジトレッカーに関する詳しい解説や対象原資産はこちらでご確認ください。

(eワラント証券)
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