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コールとプットを両建すると? 2014/08/18
今後相場が大きく動くことを予想するとき、対象原資産が同一のコール型eワラントとプット型eワラントを両方購入すること(両建て)で収益を狙うのも一手です。相場が大きく上昇すれば上昇したコールがプットの下落を相殺し、相場が大きく下落すれば上昇したプットがコールの下落を相殺するので、相場の方向に関係ないポジションを構築することができます。
対象原資産、満期日、権利行使価格が同一のコール型及びプット型を同数量購入する手法は「ストラドル戦略」といいます。
この時、権利行使価格が現在の対象原資産価格に“等しい(又は近い)”もの(アット・ザ・マネー状態)を選ぶのがポイントとなります。
例:日経平均株価を対象としたストラドル戦略
日経平均コール839回、満期日2015/5/13、権利行使価格15,500円を購入すると同時に、
https://www.ewarrant.co.jp/search/?id=J140051Y
日経平均プット626回、満期日2015/5/13、権利行使価格15,500円を購入する。
https://www.ewarrant.co.jp/search/?id=J140076H
上記例では比較的満期日までの期間が長い銘柄の組み合わせにしていますが、一般的に、短期間に相場が動くことを想定している場合は満期日までの期間が短いもの、数週間以上の投資期間を考えるなら満期日までの期間が長いものを選びます。
ちなみに、対象原資産、満期が同じで、権利行使価格が同様に離れたアウト・オブ・マネーのコールとプットを購入する手法をストラングルといいます(例えば株価1000円の時に、権利行使価格900円のプットと権利行使価格1100円のコールを購入するようなケース)。
ストラドルの場合も、ストラングルの場合もどちらかに大きく動く事を想定して投資を行なう手法なので、プットとコールのリスク量が偏らないようにする必要があります。具体的には以下の計算式で算出されるコールとプットの合計の“デルタ換算金額”がゼロに近くなるようにします。
コールのデルタ換算金額 = 現在の参照原資産価格×1ワラント当たり原資産数×現在のデルタ×コール購入数量
プットのデルタ換算金額 = 現在の参照原資産価格×1ワラント当たり原資産数×現在のデルタ×プット購入数量
上記例のリンク先の各銘柄の詳細画面において1000ワラント当たりのデルタ換算金額を掲載しています。日経平均のコールとプットを用いる場合は上記例ですと本コラム執筆時点でコールとプットのデルタ換算金額を合計するとゼロに近くなりますので、コールもプットも同数量購入すれば偏りがほぼないことになります。
なお、この両建て手法は相場がどちらかに大きく動く事に対して投資を行う手法なので、相場変動が軽微の場合はコールまたはプットが値上がらず損失となります。両建て手法をご利用される前に、eワラント「シミュレーター」で試算を行なうことが有効と思われます。上記例のリンク先に「SIMULATOR」のボタンを押下するとシミュレーターが起動します。シミュレーターでは将来の日付、参照原資産価格などを入力することでeワラント価格の大まかな試算ができますので、コールとプットのそれぞれについて想定される株価水準などを入力して損益計算を行って確認しましょう。
(eワラント証券)
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