コモディティ相場にもeワラントで代替投資 2018/10/23



 米トランプ政権が離脱したことにより崩壊の危機にある核合意について、イラン外相はイラン自らの離脱も選択肢に含まれていることを明言しました。来月にも再発動が見込まれている、米国によるイラン産原油への制裁措置に耐えかねて、イランが核再開発に乗り出せば中東情勢の混迷が深まることになりそうです。

  中東を含む世界情勢の混乱は株式市場や為替相場はもちろんですが、商品(コモディティ)市況にも影響を与える可能性があります。特に、現在も混乱の中心にあるイランやサウジアラビアのような産油国の動向は原油価格を左右するケースもあります。

 原油などのコモディティ相場に投資しようと思った場合、それらを対象とした先物や商品価格に応じて価格が変動するETFなどに投資をする方法が一般的ですが、eワラントでもコモディティ相場に代替的に投資をすることができます。eワラントの投資対象となっているコモディティには以下のようなものがあります(なお、実際の対象原資産は特定の市場における商品または商品先物の特定の限月に概ね連動する投資成果を目的として発行されたリンク債です。リンク債に関する詳細は必ずお読みくださいをご参照ください)。

宝飾品としての需要だけでなく、投資対象としての金へ関心は近年高まってきていると言われています。特に、その性質ゆえ世界情勢の変化に強く、株安や紛争やテロなどが起きると安全資産として金を買う人が増えるため、逆に価値が上がる場合もあります。
金同様に宝飾品としての需要のほか、自動車用触媒に利用されるレアメタルであることから、環境規制の強化や新興国での需要増加の可能性から注目されています。ただし、電気自動車へのシフトが続く昨今においては需要が減衰し、一時期と比べて価格は下落しています。
銅は電線や自動車、多くの家電製品に使用されるため、新興国の経済発展に伴い需要が増加すると言われています。特に中国は銅の一大消費国と知られており、中国の景気動向が銅の価格に表れているという考え方もあります。
原油は生活に欠かせないエネルギーです。WTI原油の価格変動の要因として、新興国の経済成長に伴うエネルギー需要の高まりが影響を与えるとの考え方もあります。他にも、冷暖房用や(休暇シーズン中の)ドライブ用燃料としての需要といった天候・季節的な要因や、産油国の政情、投機マネーの流入などWTI原油相場を左右する要因はさまざまあると考えられています。昨今では、北米におけるシェールオイルの開発動向もWTI原油価格に影響を与えていると見られています。
米国におけるコーン需要はかつての飼料用が中心でしたが、近年はバイオ燃料であるエタノールの原料としても需要が拡大しています。そのほか、コーンスターチ、業務用液状糖などにも使われています。コーンの価格は米国や南米などの生産地域の天候や在庫状況に影響を受けるとされ、他の金融商品と異なった値動きをするユニークな相場です。特に、近年は異常気象の発生に伴って価格が急騰するケースも散見されます。

(eワラント証券)
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