イベントで相場の大変動を予想するなら! 2019/03/12



間もなく英国のEU離脱期限が迫ってきています。本日12日(火)には離脱協定案の採決が予定されいています。仮に同案が否決されれば、翌日には「合意なき離脱」の是非を問う採決が予定されており、さらに離脱期限延長にまで話が及ぶ可能性もあります。

その他にも、今月は政策方針の変更が予想されるFOMC(19~20日)や貿易問題に揺れる米中の首脳会談(日程未定、4月にずれ込む可能性も)の開催も予定されています。これら政治イベントの結果次第では、相場の値動きが激しくなる可能性も考えられます。

相場変動が大きくなることを想定するのであれば、これまでにも本コラムで何度か紹介した両建て戦略が有効となる可能性があります。今月予定されている大イベントを投資機会として有効に活用することができるかもしれませんので、再度振り返っておきましょう。

この両建て戦略は、上下問わず相場が大きく動くことを投資機会にすることができるものです。具体的には同一の原資産を対象とするコールとプットを両建てします。ポジションを組む際には、満期までの残存日数が等しく、権利行使価格が現在の対象原資産価格に“等しい(又は近い)”コールとプット(ロングストラドル)、又は権利行使価格が現在の相場水準から“同程度離れた” コールとプット(ロングストラングル)を選ぶのがポイントとなります。

ロングストラドル
ロングストラングル

eワラントは損失が購入金額までに限定されている一方で、利益は無限大*となる可能性があります。そのため、コールとプットのうち、仮に一方が0となっても、他方が2倍以上に動けば値下がり部分を値上がり部分で相殺し、さらに利益が得られるという投資戦略です。実際には、満期まではeワラント価格が0となることはありませんので、一方が2倍に達せずとも、相場がどちらかに大きく動けば利益を得られる可能性があります。 *プットの場合は原資産が0となった場合が理論上の上限となります。

ただし、両建ては相場がどちらかに大きく動く事に対して投資を行う手法なので、予想に反して相場があまり動かなかった場合や、決済前に元の水準に相場が戻ってしまった場合はコール・プット双方とも値上がりせず、損失となる可能性がありますのでご注意ください。また、利益が出なかったからといって保有したままにしておいてしまうと、時間的価値の減少でさらに損失が拡大する可能性があります。投資期間は短期間に絞って、イベント終了後には(結果問わず)手仕舞い売りをすることも検討してみるとよいでしょう。

(eワラント証券 投資情報室次長 多田 幸大)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。