よくある質問:前日より株価が上昇しているのにコールが下落しているのはなぜ? 2019/12/27



よくあるご質問例:日経平均株価が前日比で上昇したにも関わらず、日経平均コールが前日比で下落しています。これはどういうことでしょう?

eワラントの取引時間は9:00から23:50までなので、国内の取引所が取引を終了した後もeワラントの価格は動いています。取引所が終了しているのにどうして価格が動くの?と思われるかもしれませんが、日経平均を対象原資産とするeワラントの場合は、国内の取引終了後は海外の日経平均先物の取引価格を、国内の個別株を対象原資産とするeワラントの場合は、海外の日本株取引動向や市場外取引などを参照して値付けされており、これら参照価格が動いているのでeワラントの取引価格も動きます。

ニュース等で報道される日経平均株価の前日比は前営業日の15:00の終値に対するものですが、eワラントの前日比は前営業日の取引終了時点の23:50の終値に対するものです(取引停止がなく23:50まで取引が行われていた場合)。

冒頭のご質問例では、前営業日の15:00以降に値付けで参照している日経平均先物の取引価格が上昇したのにともなって日経平均コールの価格が上昇していたのかもしれません。もし、eワラントの終値算出時の23:50に日経平均先物も日経平均コールもその日の高値圏にあり、eワラントの取引終了後に下落に転じたとしたら、翌営業日の日経平均と日経平均コールは前営業日の15:00よりは上昇しているものの、前営業日の23:50よりは下落していたというケースが考えられます。

このケースにおいて、日経平均として参照している原資産価格は23:50と比較して下落しているので、日経平均コールは前日比、つまり前営業日の23:50よりも下落することになり、冒頭のご質問のような状態が生じることになります。もし23:50時点と原資産価格は変化がなかったという場合は、時間経過が主な原因になっている可能性があります。一般にeワラントは時間経過にともなって価格が減価していきますので、仮に参照原資産価格が変わらなかったとしても下落することがあります(レバレッジトラッカーは除く)。

(eワラント証券)
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