すぐに買いたい/売りたいときの注文のコツ 2017/12/26



 eワラントの売買の多くは指値注文によって行われています(※1)。指値注文とは「○○円以下の価格なら買う」、あるいは「□□円以上の価格であれば売る」という上下限を指定する方法で、指定した価格より条件が悪い場合には取引は成立しません。

例えば、

① 買いの例
 販売価格現値が10円のときに9円の買いの指値注文をした場合は、「9円以下なら買ってもよい」という条件を満たさないため取引は成立しません。この場合、取引の条件が満たされるまで一定期間(※2)、注文は「執行されるのを待つ状態」となります。その後、仮に販売価格現値が9円まで下落し、指値の条件を満たせば取引が成立します。

② 売りの例
 保有銘柄を売却したい場合は、売りの指値注文をします。例えば買取価格現値が5円のときに6円の売りの指値注文をした場合は、「6円以上の価格で売りたい」という条件を満たさないため取引は成立しません。この場合、取引の条件が満たされるまで一定期間(※2)、注文は「執行されるのを待つ状態」となります。その後、仮に買取価格現値が6円まで上昇し、指値の条件を満たせば取引が成立します。

 eワラントの取引は注文条件とマーケットメイクされている価格を比べて、お客様にとって有利になる条件で約定するベターフィルという仕組みを採用しています。例えば上記①の例で販売価格現値が10円のときに11円の買いの指値注文をすれば、「11円以下なら買ってもよい」という条件を満たすので買い注文が約定します。その際の約定価格は販売価格現値の10円になります。上記②の例で買取価格現値が5円のときに4円の売りの指値注文をすれば、「4円以上の価格で売りたい」という条件を満たすので5円で売り注文が約定します。

 このようにeワラントの場合はどうしても買いたい場合は販売価格現値よりもやや高めの指値を、どうしても売りたい場合は買取価格現値よりもやや低めの指値を入れることで注文が約定しやすくなります。

※1 EVOLUTION JAPAN証券では逆指値注文や特殊注文を使って発注することもできます。
※2 注文の有効期限は取扱金融商品取引業者によって異なります。

(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。