【eワラント初心者向け】レバレッジトラッカーの解説 2018/04/10



 「レバレッジトラッカー」は「トラッカー」の一部ですが、レバレッジがあります。「レバレッジトラッカー」には対象原資産の価格が上昇すると価格が上昇するタイプの「プラス5倍トラッカー」と、対象原資産の価格が下落すると価格が上昇するタイプの「マイナス3倍トラッカー」の2タイプがあり、次のような値動きをします。

  • プラス5倍トラッカー:
    • 一定のワラント数当たり*の値動きが、対象原資産の値動き(変動幅)のほぼプラス5倍のレバレッジ
  • マイナス3倍トラッカー:
    • 一定のワラント数当たり*の値動きが、対象原資産の値動き(変動幅)のほぼマイナス3倍のレバレッジ
    *対象原資産ごとに異なる。例えば日経平均プラス5倍トラッカー/マイナス3倍トラッカーの場合は1,000ワラント当たり。
【レバレッジトラッカーeワラントの満期決済金額】
  • プラス5倍トラッカー:
    • 7円 + 5 ×(満期参照原資産価格 - 権利行使価格)×1ワラント当たり原資産数 ×(A)= 満期決済金額
  • マイナス3倍トラッカー:
    • 5円 +(-3)×(満期参照原資産価格 - 権利行使価格)×1ワラント当たり原資産数 ×(A)= 満期決済金額
    ※権利行使価格が外国通貨の場合は(A)の箇所で満期時の為替レートを乗じて円換算します。

 類似する商品にブルベアETF/ファンドがありますが、相場が上下を繰り返すような相場では、ブルベアETF/ファンドは価値が目減りしてしまうのに対し、レバレッジトラッカーの場合には目減りがありません。また、レバレッジトラッカーにはコール型eワラントやプット型eワラントとは異なり時間的価値の減少がないため、数ヵ月程度の保有にも適しているといえます。※ただし、後述の自動ロスカットが実行済みである場合や、配当落ち日などを除く。

 利点の大きいレバレッジトラッカーですが、注意点もあります。それが「自動ロスカット」です。レバレッジトラッカー各銘柄について、取引期間中において買取価格が一度でも1円を下回った場合、自動ロスカットにより1円以下での固定価格による買取のみとなり、以降は対象原資産の値動きに対して連動しなくなるので、注意が必要です。また、その場合、1ワラント当たり満期決済金額は満期参照原資産価格に関わらず、1円以下の固定価格となります。

 なお、自動ロスカットが実行される前段階として、買取価格が2円を下回った場合は、原則として新規の販売を停止いたします。保有中のレバレッジトラッカーを売却することは原則可能です。

レバレッジトレッカーに関する詳しい解説や対象原資産はこちら でご確認ください。

(eワラント証券)
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