「価格が安い=割安」ではありません 2018/12/04



 「価格が安い銘柄は割安なの?」という質問をいただくことがあります。eワラントの銘柄を見てみると対象原資産が同じでも価格が高いものと価格が低いものがあることが分かります。特に日経平均や米ドルを対象としたコール・プットは多数の銘柄を取り揃えているので、どの銘柄を選べばよいか悩んでしまうこともあるでしょう。

 対象原資産が同じ銘柄が複数存在するのは、権利行使価格や満期日に違いがあるからです。それぞれ条件が異なる銘柄は回号で区別されます(例 日経平均コール ○回)。そして、この条件の違いが価格の違いに大きな影響を与えます。

 eワラントの価格は満期日に受取ることができる金額を残存日数で割り引いたものと考えることができます。eワラントの現値が高いということは満期日に受取る金額の期待値が高いということで、逆に現値が低いということは満期日に受取る金額の期待値が低いということです。価格が低い=割安なわけではありません。

 価格が低い銘柄は、満期日までの残存日数が少なく、権利行使価格が現在の対象原資産の価格から離れているなどの特徴があり、満期日までに相場水準が変わらなければ0になってしまう可能性の高い銘柄といえます。さらに、一般的に価格が低い銘柄は対象原資産の価格変動に対する感応度(デルタ)が低くなる傾向があり、多少対象原資産が変動してもeワラントの価格がほとんど反応しない可能性があります。価格の低い銘柄を取引するときは、短期間に対象原資産価格が大きく変動するという強い相場観の下で、管理可能な資金で限定的に用いるのが良いでしょう。

 では、いくらから価格が高い、低いを判断すればよいかということですが、目安として単価が3円を下回っている場合は低価格のeワラントとして注意しておいたほうがよいでしょう。eワラントHPの銘柄詳細では、デルタや満期受取予想額(相場水準が変わらなければ受け取ることができる金額)を公開していますので、こちらもあわせて判断材料としてみると良いかもしれません。

※コール型で0~1、プット型で-1~0です。コール型もプット型もデルタが0に近いほど対象原資産の変動に連動しにくくなります。

(eワラント証券 投資情報室次長 多田 幸大)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。