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「コール買い」と「プット売り」の違いは何? 2020/06/12
eワラントはオプションという金融商品を有価証券化したものですので、基本的に「eワラントの買い」と「オプションの買い」では経済効果は同一です。一方、eワラントと違い証拠金取引であるオプションの場合は「売り」から入ることもできます。例えば、日経225オプションのプットを売り建てて、その売却代金(プレミアム)を利益とするなどのように使います。
プットを売るということは、「相場が大きく下がらないだろう」と考えているということなので、相場に対して「弱気ではない」又は「どちらかと言えば強気」であるとも言い換えられます。一方で、コール又はコール型eワラントの「買い」は相場に対して「強気」なときに使われます。また、「コール又はコール型eワラントの買い」と「プットの売り」では経済効果もリスクの大きさも異なります。
・コールの「買い」、コール型eワラントの「買い」
コールの「買い」又はコール型eワラントの「買い」で利益をあげるためには、買付代金以上の価格で売却をするか、買付代金以上の満期決済金額を受け取る必要があります。コール又はコール型eワラントが値上がりをするためには参照原資産価格が上昇する必要があります。ただし、オプションやeワラントには時間経過で価値が減少するという特性があるため、コール又はコール型eワラントの「買い」で利益をあげるためには、時間経過による減少分(及び買値と売値の価格差や手数料等)を上回るほどの参照原資産価格の大きな上昇が必要とも言い換えることができます。一般的に、相場は狭いレンジの範囲内で推移するケースのほうが多いため、コール又はコール型eワラントの「買い」で利益をあげられる確率としては高くはありませんが、レンジを上抜けて相場が大きく上昇した場合には大きな利益を得られる可能性があります(利益無限大)。
逆に、予想に反して相場が下落してしまった場合には、コール又はコール型eワラントの価格も値下がりしてしまう点には注意が必要です。特に、満期日に権利行使価格を下回った場合には、保有するコール又はコール型eワラントに受取金は発生せず、投資元本は0となります。ただし、その場合でも追加で証拠金を請求されることはなく、損失は投資元本までに限定されます(損失限定)。
逆に、予想に反して相場が下落してしまった場合には、コール又はコール型eワラントの価格も値下がりしてしまう点には注意が必要です。特に、満期日に権利行使価格を下回った場合には、保有するコール又はコール型eワラントに受取金は発生せず、投資元本は0となります。ただし、その場合でも追加で証拠金を請求されることはなく、損失は投資元本までに限定されます(損失限定)。
・プットの「売り」
プットを売り建てた場合、その売却代金(プレミアム)を得ることができます。もし、満期日に原資産価格が権利行使価格を下回ることが無ければ、プレミアム分の利益を得られることになります(利益限定)。プットを売り建てた場合、権利行使価格を下回らなければ利益をあげることができるので、例えば、相場が小幅な上昇に留まった場合や横ばいの場合でも利益をあげられる可能性があります。前述のとおり、相場は一定のレンジ内で動くケースのほうが多いので、権利行使価格がレンジの下限よりも下のプットを売り建てれば、相場の急変が無い限りは利益をあげられる可能性は高いとも言い換えられます。
ただし、予想に反して相場が下落してしまった場合には、損失が発生してしまう点には注意が必要です。加えて、相場が急激に下落してしまった場合には、追加の証拠金が必要となるなど、投資元本以上の大損失が発生してしまうこともある点には特に注意が必要です(損失無限大)。
ただし、予想に反して相場が下落してしまった場合には、損失が発生してしまう点には注意が必要です。加えて、相場が急激に下落してしまった場合には、追加の証拠金が必要となるなど、投資元本以上の大損失が発生してしまうこともある点には特に注意が必要です(損失無限大)。
十分に資金があり、リスク管理を徹底して行うことができる投資上級者以外は、オプションの「売り」は控えたほうが良いのではないでしょうか。
(eワラント証券)
※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。