為替相場を対象とするeワラントの取引が活況 2017/01/17 17:00
2016年は英国のEU離脱を巡る国民投票や米国大統領選挙でトランプ氏が勝利するなど、為替相場に大きな変動があった年でした。米国大統領選挙があった11月には米ドル対円相場の値幅が、1日当たり平均1.56円となり、前年同月比で約2.4倍となりました(当社調べ)。
為替相場のボラティリティの拡大に伴い、個人投資家による為替相場を対象とするeワラントの取引も急増し、想定元本ベースの売買代金は、2016年11月は前年同月比で179.3%増、2016年12月は前年同月比で107.7%増となりました。eワラント全体では2016年11月は前年同月比で19.7%増、2016年12月は前年同月比で27.9%増でした。
個人投資家にとって為替相場にレバレッジ投資ができる金融商品にはFX取引が代表的ですが、相場の急変によってポジションが強制的に決済されてしまうことがあります。一方、オプション取引の買建てと同様の経済効果が期待できるeワラントはレバレッジが効いている金融商品でありながら最大損失が投資元本までに限定されています。一部の個人投資家においては、このeワラントの特性を活かし、eワラントのコール型とプット型を両建てすることで相場の急変で利益を狙う「ストラドルの買い」や「ストラングルの買い」と呼ばれるオプションの取引戦略をeワラントで実施する事例も見られました。
今年はブレグジットを巡って英ポンド相場が急変しているほか、米国で新政権が誕生することに加え、欧州主要各国で重要な選挙が行われることもあり、為替相場においてボラティリティの拡大傾向が続く可能性があります。相場の方向性だけではなく、ボラティリティの拡大も投資機会として捉える個人投資家は増えつつあると思われます。
プレスリリースのPDFファイルは以下をご参照ください。
・為替相場を対象とするeワラントの取引が活況
商号等/eワラント証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2526号 加入協会/日本証券業協会
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