PCレシオが5ヶ月振りの低水準 2017/05/30



 eワラント証券が提供しているプット・コールレシオが、5月29日取引終了時点で0.11という値をつけました。これは昨年の12月28日以来の低水準です。

 eワラント証券のプット・コールレシオは日本株相場の過熱感を見る指標で、eワラント証券のホームページでご覧いただくことができます(https://www.ewarrant.co.jp/tools/put-call-ratio/)。eワラントのお取引がコール型eワラントに偏っている、つまり強気のビューを持つ取引が多いとプット・コールレシオが低下します。過去においては日本株相場の高値圏でプット・コールレシオが極端に低下したことがあり、今回の低下は日本株相場の下落の予兆かもしれません。

 相場が目先下落するという前提であれば、買い持ちしているポジションはいったん手仕舞い、短期的に日経平均を対象としたプット型eワラント又は日経平均マイナス3倍トラッカーを買い付けしておくのが有効でしょう。特に短期的な相場の急落を想定するのであれば、相場が上昇した場合には大きな損失となる可能性はありますが、満期までの期間が短く、権利行使価格が現在の相場水準よりやや低めのプットを選択して大きなリターンを狙うのも一手です。

 また、現物株式を保有していて、どうしても売却したくない場合には、当該保有株式を対象原資産とするプット型eワラントを買い付けることで、株価下落に対する保険とすることもできるかもしれません。

 ただし、プット型eワラントの場合、相場が下落しない場合には価格が下落することには注意が必要です。相場が下落せずにプット・コールレシオが大きく上昇して過熱感が後退した際などには、保有するプット型eワラントを手仕舞うことも検討しましょう。

(eワラント証券)
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