決算期のeワラント投資のやり方と注意点 2017/07/25



 主要企業の4-6月期決算発表のシーズンがやってきました。市場予想を上回った(又は下回った)決算発表を行った企業の株価は大きく変動することがあるため、決算発表を1つのイベントとして、損失限定のeワラントでハイリスク・ハイリターンの短期投資をするのも一手でしょう。また、株価の方向性を予想するのが難しいのであれば、コールとプットの両建てをしてみるのも面白いかもしれません。

 一般的に株価が権利行使価格と同水準にあり、満期日まで期間が数ヵ月を切っているような銘柄は、コールの場合は株価が急騰すると、プットの場合は急落するとeワラントの価格が大きく動くことがあります。決算発表を控えた企業をあらかじめマークしておき、決算発表前に株価が大幅上昇する想定ならコールを、大幅下落する想定るならプットを買い、上下どちらかは分からないけれども大きく動くという想定なら両建てし、決算発表後に結果に関わらず売却します。両建て戦略の場合は、権利行使価格が株価水準に近く、満期日までの期間がな等しいコールとプットを両方買付することがポイントとなります。

 eワラントメールマガジンでは、eワラントの対象原資産になっている企業について、近日中に決算発表が予定されている企業を掲載していますのでご活用ください。

 ただし、決算発表をイベントとして投資を行う場合にはいくつか注意点があります。

  • コールまたはプットのどちらかに投資していた場合、相場観が外れて株価が予想の逆に動いた場合は、eワラントの価格が大幅に低下する可能性があります。
  • 両建て戦略を検討する場合、権利行使価格が株価水準に近い銘柄がない、満期日までの残存期間が短い銘柄がないなどの場合があります。
  • 東京市場の取引終了後に決算発表がある場合、東京市場の取引終了後から翌日の東京市場にて当該原資産の株価が付くまでの間、買いも売りもできない売買停止となる場合がありますのでご注意ください。(eワラントの価格決定要因である対象原資産の株価が推計できず、マーケット・メイクが困難となることに起因します。)
  • ワラントレバレッジの高い(実効ギアリングの高い)銘柄を選択するもの一手ですが、デルタ(原資産に対するeワラントの価格感応度)が低い場合、株価の変動にあまり反応しない場合があります。

(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。