初心者は唐辛子をチェック? 2017/10/17



 eワラントの取引を始めてみたけれども、どの銘柄から始めたらよいかわからないという方はリスク度を参考にしてはいかがでしょうか。

 eワラントホームページでは銘柄を選びやすいように、リスク度という指標を表示しております。リスク度とは、eワラントの価格変動リスクを4段階で分類したもので、若葉(初心者)マーク<唐辛子1本<唐辛子2本<唐辛子3本と唐辛子の本数が多ければ概ね価格変動リスクが大きいことを示しています

 このリスク度で銘柄を選ぶ際に気を付けたいのが投資期間です。それぞれのリスク度ごとで目安となる投資期間がありますので、覚えておくと便利です。

■ 若葉(初心者)マークまたは唐辛子1本:投資期間は数週間、数か月まで
最長で数週間~数か月程度の投資を予定している場合、リスク度が若葉(初心者)マークか唐辛子1本で、満期日までの残存日数が多い銘柄を選ぶとよいでしょう。これらの銘柄は他のeワラントと比較して価格変動リスクが小さくなっているほか、時間経過に伴うeワラント価格の下落が比較的ゆるやかになっています。

■ 唐辛子2本:投資期間は数日~1週間程度
より大きな価格変動リスク(ハイリスク・ハイリターン)を求める場合、唐辛子2本以上の銘柄を選ぶことになります。ただし、こうした銘柄はハイリターンを狙える半面、時間経過に伴うeワラント価格の下落の割合が相対的に大きくなります。したがって、唐辛子2本以上を選ぶ場合は、参照原資産価格が今後数日~1週間で大きく動くと想定した場合に使うとよいでしょう。

■ 唐辛子3本:投資期間が当日~2日程度
唐辛子3本の銘柄は価格変動リスクが大きく、参照原資産価格が想定した方向に、かつ、大きく動いた場合、大きな利益を狙うことができます。その一方で、時間経過に伴う価格下落の割合が大きいため、参照原資産価格にあまり変動がなく時間だけが経過した場合、eワラントの価格は大きく減少します。このため唐辛子3本の銘柄は、参照原資産価格が大きく動きそうな決算発表前や各種統計情報の発表前に仕込んで、翌日手仕舞いするという使い方や、原資産が急騰・急落した直後にリスクを承知の上で逆張り投資をする使い方などが多くなります。

 なお、唐辛子3本の銘柄はeワラントの単価が1円以下と安いことが多いため、初心者の方の中には「最初は1,000円程度から投資をしてみよう」などと購入してしまうケースがあります。しかし、唐辛子3本の銘柄を「いつかは上昇するでしょ」と放置してしまうと、時間経過による損失が発生する可能性が極めて高くなります。このような銘柄に投資をするときは、できるだけ原資産の価格水準をチェックして、塩漬けとならないように注意しましょう。

※リスク度は、ワラントレバレッジと同様に、時間的価値の減少、対象原資産の価格が大きく変動した場合のデルタの変化、ボラティリティ(対象原資産の価格の変動の度合い)の変化等を考慮したものではありません。このため、極めて短い時間内の価格変動の目安としての用途に限定して利用可能であることにご注意ください。デルタの数値がゼロに近いeワラントでは、ワラントレバレッジの数値もゼロに近くなるので、指標対象外で"--"と表示しています。

(eワラント証券)
* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本情報に基づいて被ったいかなる損害についても、eワラント証券は一切責任を負いません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。