ボラティリティが低い今こそeワラント投資のチャンスかも? 2017/07/18



 eワラントの価格決定要因の1つに対象となる相場のボラティリティが挙げられます。他の条件を同一とした場合、ボラティリティが高くなるとコール・プット共に買取価格が上がり、ボラティリティが低くなると買取価格が下がります。

 ボラティリティ(Volatility)とは、一般的に価格変動の度合いを示す言葉で、価格が上下に激しく動く相場は「ボラティリティが高い」、相場に方向感がなく値動きが小さい状況を「ボラティリティが低い」ということがあります。有名なボラティリティの指標としては、日経平均のボラティリティを表す日経平均ボラティリティ・インデックス(日経VI)や、米国のS&P500のボラティリティを表すVIX指数というものがあります。

 ボラティリティは値動きの大きさを指すので、相場が上昇しているか、下落しているかとは別の話ですが、経験則的には相場は緩やかに上昇する一方で下落は急に起こる傾向があるので、下落時にボラティリティが急上昇することが多いように思われます。

 現在、VIX・日経VI共に歴史的な低水準の値をつけており、相場のボラティリティは低い状況と言えるでしょう。相場のボラティリティが低い現在はコール・プットの価格が安い状況と言い換えることができます。今後の相場の急変動を期待するのであれば、今のうちにコールやプットを仕込んでおくのも面白いかもしれません。相場水準が変わらなくても、ボラティリティの上昇で値上がりを期待できるかもしれません。ただし、ボラティリティが上昇することなく時間だけが経過した場合には、時間経過による減価により損失が発生してしまう点には注意が必要です。

(eワラント証券)
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