戦国大名 2016/07/20



 「我が家の先祖はかの有名な戦国大名で...」
 「ウチは○○のお姫様が嫁いでこられた家柄なのよ。世が世ならあなたなんかこの家に上がれないのよ、ホホホ」
 「あちらは分家の分家だけど、うちは本家だから...」
といった類の家柄自慢、ご先祖自慢はどこにいってもあるようです。

 そこで、ちょっと計算してみました。
 例えば、16世紀後半の戦国大名がご先祖だったとすると、今から約420年前といったところです。世代交代を約30年とするなら14代前ということになります。一代前だと先祖は2人(父と母)、二代前だと4人(祖父2人、祖母2人)となります。十代遡ると2の10乗で1,024人、十四代前だと2の14乗で16,384人もご先祖がいたことになります。

 ご先祖の側から子孫を試算してみても、「徳川家康には16人も子供がいたように、有力者ほど子孫が多く、各地の有力者と縁戚関係を結んだ」ことや、「家系図は“家”を継いだ子孫の一部だけしか記載されない」ので、その数は膨大になります。仮に一代で3人ずつ子孫(男系、女系含む)が増えていったとするなら十四代後で子孫の数は3の14乗で4,782,969人で約480万人、一代で4人子孫が増えていったらなんと268,435,456人で約2億7千万人と日本の現在の人口の2倍になってしまいます。

 そうなると、かつては遠縁の親戚との結婚が今より多かったことを考慮したとしても、420年も経つと生物学的な子孫の数は膨大で、「○○の子孫」でもあるけど「△△の子孫でもある」という場合が実際にはかなりありそうです。これに加えて、家系図や過去帖の捏造はいにしえから日常茶飯事だったようですし、明治維新や戦後の混乱期には身分や戸籍の売買、他人への“なりすまし”なども横行していたようなので眉唾な“お家自慢”も多いかもしれません。

 であるなら、今ココに自分が存在していること自体を、数々の時代の変動の中をご先祖が生き抜いてきた証であると前向きにとらえる程度とした方がよさそうです。そう考えると、おそらく今後も幾度と無く繰り返すであろう相場の大暴落に見舞われても、泰然自若として、粛々と冷静な投資行動ができるのではないでしょうか。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)
eワラント証券 チーフ・オペレーティング・オフィサー 土居雅紹(どい まさつぐ)