仕掛け十則 2016/06/15



 パソコンOSのアップグレード期限が7月下旬までとか。
 「まあ、もうバグも出尽くしているだろうから、そろそろいいでしょ」
 と、先日自宅のパソコンのOSを8.1から10に更新。無事終了と思ったら、数回の立ち上げ後にいきなりダウン。電源を入れても真っ黒な画面のまま、、うんともすんとも言わずパソコンはストに突入...

 そこで、サブのパソコンでいろいろと対処法をぐぐり、OS修復用のUSBを使ってみたり、まっさらな状態でOSをインストールできるDVDを試したり、ディスプレイの接続方法を変えてみたり、静電気が悪いかもとコードを全部はずして数分待ってみたりと、格闘すること5時間。
 「あ~更新なんてするんじゃなかった」と思ったものの、まさに後の祭り。
 「次の週末に近所のPC○○に持ち込んで見てもらおうか」と思いつつ、念のため、主だった部品を分解して、再度挑戦したら無事起動 ♪(^◇^)♪?♪

 元のOSにロールバックしても実は安心できないらしいのですが、まずはほっと一息。クールダウンしてから、なぜ失敗したのかと振り返ってみると、パソコンOSのアップグレードと、投資には同じ教訓があることに気が付きました。それらを「仕掛け(しかけ)十則」と呼ぶなら、こんな感じでしょう。

パソコンOSアップグレードと投資に共通する「仕掛け十則」

一. 転ばぬ先の杖
 パソコンOS更新なら事前に修復ディスク、リカバリーメディア、直前データの完全バックアップ作成は必須。投資なら日本経済だけでなく世界経済の景気循環を先読みして余裕資金と戦略の分散で備えておくのが賢明。

二. 他人の失敗に謙虚に学ぶ
 パソコンでも投資でも謙虚に他人の失敗を学べば、自分が同じ失敗をする可能性を減らすことができる!

三. 根拠のない楽観が失敗のモト
 「まあ、世の中いいようにできてるからなんとかなるでしょ」という思い込みはかなり危険。パソコンの不具合は起こるべくして起こることも、確率の問題だけのこともある。投資では、10年周期の巨大バブルはほぼ例外なくクラッシュへと進む。

四. 自分だけは大丈夫?
 パソコンなら「自分はそんなにへんな設定してないから」、投資なら「自分の銘柄を見る目はその辺りのシロートと違うから」と思いがち。全ユーザー、全投資家という視点で見れば、どちらも他と大差がないことが多いもの。

五. もうはまだなり
 「結構リリースされて時間も経っているから、相当バグも修正されたでしょ」と思うのは、まさに「もうはまだなり」という投資格言と同じ。みんなが今まで待っていたとすれば、ここからアップグレードトラブル頻発がありそう(関連株にはチャンス?)。投資では、暴落局面に割安感だけで買い急がないこと。

六. 人生いろいろ
 事前に十分調べたと思っても失敗することはあり、その原因も様々。パソコンの場合、原因が様々なら直し方も一様ではない。投資では勝ち方も負け方もいろんなパターンがあり、また過去のアノマリーが通用しないこともしばしば。

七. 淡々と最善策を探すべし
 「あの時こうしていれば」とか「こんなことしなければよかった」と嘆いても状況は改善しない。淡々と、最善と思われる対応策を探るべし。

八. 投げたらアカン
 壊れたパソコンは諦めたら粗大ゴミ。相場では早く負けを認めて逃げることも重要だが、全体でみれば投資を継続してなんぼ。荒れ相場を数回経験すればチャンスが見えてくる。

九. 餅は餅屋
 餅屋と素人の違いは、それまでに使った時間と労力の差。手に負えないと思ったら、プロの意見を聞くのも有効な対策。ただし、プロのスキルや知識も千差万別。

十. おいしい話は疑え
 英語の格言にも「ただ飯はない」というものがあるように、おいしい話はまずない。企業がただでOSをくれると言うならその目的を考え、投資であれば自分だけがおいしい話を見つけられるか、他の投資家はなぜ動かないのか自問自答してから行動すべし。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)
eワラント証券 チーフ・オペレーティング・オフィサー 土居雅紹(どい まさつぐ)