二割 2016/08/10



 今では多くのビルが禁煙なので想像しがたいものがありますが、かつては日本のオフィスはたいてい喫煙OKで、天井付近にモクモク煙が充満していることも珍しくありませんでした。

 かくいう私も禁煙組で、かつてはオフィスでモクモクしてました。特に、社会人1-2年生の駆け出し証券アナリストの頃は会議に出ても発言する内容がたいしてなかったのと、当時は若輩がそうそう発言できる雰囲気でもなかったので、とにかくタバコを吸って真剣に考えているフリをしていた記憶があります。

 ハチやアリから人間まで、多くの組織で「2:6:2の法則」が成立しているとされています。これは組織が2割の働き者、6割の平凡なメンバー、2割の怠け者で構成されるというものです。だから仮に皆様の勤務先に、1日中誰かと雑談しているのに「あ~、今日も忙しかった」と言う輩がいたり、ランチに出たら3時間は帰って来ない猛者がいたり、5時過ぎから飲みにでかけて夜中にオフォスに戻りメールを2、3通送ってから帰宅する方々がいたりしても目くじらを立てるのは“大人気ない”というものですw

 この2:6:2の法則は、経験的には投資パフォーマンスにも概ね当てはまっているように思われます。この場合、2割の大成功をいかにガッツリ取るか、2割の大失敗のダメージをいかに抑えるかで全体のパフォーマンスが大きく変わってきます。具体的には、トレーリングストップ(逆指値の手仕舞いターゲットを利が乗ったら切り上げていく手法)を使う、相場観だけに頼ってむやみにエントリーせずに投資機会を厳選する、突発的な急落イベント(イタリア発の欧州金融不安再燃、日本が巻き込まれる軍事衝突、中国バブルの本格的な崩壊、米利上げ再開による新興国からの資本流出再開など)に備えてワラントや先物などで機動的に動けるようにしておく、といった準備が効果的と思われます。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)
eワラント証券 チーフ・オペレーティング・オフィサー 土居 雅紹 (どい まさつぐ)