ちょっと大盛 2016/04/20



 「ご飯、ちょっと大盛で」
 よくランチを食べに行くお店で、50-60代と見られる男性が店員にこう注文していました。
 すると、店の奥から店員たちの声が漏れ聞こえてきました。
 「ちょっと大盛って、どのくらい?普通のご飯と大盛の中間かなぁ。でも『これじゃぁ、ちょっとじゃないでしょ』と言われるかもしれないし...。」

 おそらく、「ちょっと大盛」と言った方には、“普通+(大盛-普通)/4=ちょっと大盛”のような具体的なイメージがあるのかもしれません。しかし、あいまいなメッセージでは相手には伝わりません。

 現在、大きな流れでは中国経済減速と原油安に加えて米国の景気循環が後退局面に入りつつあり、世界的に株価が伸び悩んでいます。しかし、日本株だけ特に下げが大きい点については、金融政策頼みであったアベノミクスの「第3の矢」が遅々として進んでいないことに原因がありそうです。さらに悪いことに、昨年打ち出された“「日本再興戦略」改訂2015”が総花的で、“多方面にちょっとづつ前進を目指す”といった曖昧なメッセージしか日本国民と海外企業・投資家に届いていないようです。

 今般の熊本・大分での一連の群発地震でも、2012年末に現政権が打ち出した国土強靭化対策が十分に実行されていなかった面があるように思われます。目先の選挙前の高齢者への3万円ばら撒きや消費税増税延期だけでなく、被災地の復興はもちろんのこと、他地域での減災・防災対策に10兆円単位の緊急強化策を打ち出すような個別具体的な政治のリーダーシップを期待したいところです。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)
eワラント証券 チーフ・オペレーティング・オフィサー 土居雅紹(どい まさつぐ)