ニアピン

ニアピンは満期時の相場水準を予想して利益を狙う商品です。
満期の参照原資産価格がピン価格とぴったり一致すると1ワラントあたり100円の受取金。一致しなくても一定の範囲内であれば参照原資産価格に応じた受取金が発生。
ただし、満期の対象原資産相場が一定の範囲に収まらなければ、投資元本は0になる。

1. ニアピンの魅力

簡単

日経平均または米ドル相場を予想するだけ

  • 特別な金融知識は不要
  • 予想が外れても満期前営業日の15時までは売却が可能

便利

動かない相場も投資機会に!

  • ピン価格が相場水準に近ければ時間経過とともに値上がりが期待できる

面白い

満期受取金額の仕組みが面白い!

  • ピン価格とぴったり一致で100円
  • ピン価格に近づくほど大きな利益が狙えることも

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2. ニアピンの満期受取金額計算方法

ニアピン日経平均

満期日に日経平均がピン価格と一致した場合
受取金額 = 100円

満期日に日経平均がピン価格から上下250円以上乖離した場合
受取金額 = 0円

満期日に日経平均がピン価格から上下250円未満におさまった場合
受取金額 = 100円 ピン価格と満期参照原資産価格の乖離額(*) × 0.4

* 「ピン価格 > 満期日の日経平均」の場合 ⇒ ピン価格 - 満期日の日経平均
 「ピン価格 < 満期日の日経平均」の場合 ⇒ 満期日の日経平均 - ピン価格

ニアピン米ドル

満期日に米ドルリンク債の価格がピン価格と一致した場合
受取金額 = 100円

満期日に米ドルリンク債の価格がピン価格から上下2円以上乖離した場合
受取金額 = 0円

満期日に米ドルリンク債の価格がピン価格から上下2円未満におさまった場合
受取金額 = 100円 ピン価格と満期参照原資産価格の乖離額(*) × 50

* 「ピン価格 > 満期日の米ドル為替レート」の場合 ⇒ ピン価格 - 満期日の米ドル為替レート
 「ピン価格 < 満期日の米ドル為替レート」の場合 ⇒ 満期日の米ドル為替レート - ピン価格

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3. ニアピンの応用例

① ニアピンの複数保有で勝率UP

満期日が同じで、相場水準に近いピン価格をもつニアピン銘柄複数を満期まで保有する。

メリット
  • ニアピン1銘柄のみを保有する場合に比べて満期受取金が発生する確率が高い
デメリット
  • 投資元本が増えるので得られる利益は低下

② ニアピンの両端待ち戦略

現在の相場水準から離れたピン価格をもつニアピンを上下1銘柄保有し、相場の大変動を待つ。

メリット
  • 相場が大きく動いて上下どちらかのニアピンの範囲内におさまれば大きな利益が得られる。
デメリット
  • 相場が動かず、どちらのピン価格からも遠いままの場合、満期日に投資元本が0になる恐れがある。
  • 相場が大きく動いたけれど、利食い売りをしないまま、戻ってきたりピン価格を通り過ぎてしまったときも損失が発生する恐れがある。

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4. ニアピン固有の注意点

ニアピンは、以下の点に特に注意が必要です。

ニアピン最大受取可能額である最大満期決済金額は、1ワラント当たり100円に設定されており、この点においてコール型、プット型およびトラッカーとは異なります。

同一満期日を持つ全ての種類のニアピンを購入しても、一般に投資金額の全てを回収することはできない可能性があります。これは、対象原資産の変動可能範囲を全てカバーしていないことに加え、販売価格と買取価格の差があるためです。

ニアピンのデルタはコール型あるいはプット型のeワラントとは異なり、正の値も負の値も取りえます。また、一般に、デルタの変化が大きく、例えば対象原資産の価格が大きく動いた場合には、ワラントレバレッジ(実効ギアリング)から想定される以上の値動きとなる可能性があることに注意が必要です。

ニアピンの最終販売日は、満期日の2営業日前です(eワラント及びトラッカー、レバレッジトラッカーは満期日の前営業日まで)。また、満期日の前営業日は15時まで買取のみが行われ、それ以降には取引ができないことに特に注意が必要です。なお、最終売買可能日以前であっても販売・買取のどちらか、または両方が行われない場合があります。

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